講談社はこのほど、『本当に美しいおとなの塗り絵 心を整える癒しの日本風景』(1,100円・税別)を発売した。
同書は大人を対象とした塗り絵だが、その最大の特徴は「線画の緻密さ、繊細さ」にある。木々の葉や水の波紋、空気感さえも描きこまれたリアルさで、既存の風景画塗り絵とは違う手応えと充実感を得られるとのこと。
著者の稲垣謙治氏は商業誌のイラストレーションで活躍しているが、近年は和の風景に惚れ込み、三重や京都を中心に心落ち着く日本の風景を描き、各地で作品展を行っている。同書に収録されているぬり絵は、著者が厳選したとっておきの景色であるとのこと。
収録画は「白川郷の合掌集落(岐阜県)」「熊本城と加藤清正像(熊本県)」「京都 祇園(京都府)」「鹿苑寺金閣(京都府)」「鞆の浦(広島県)」「東京駅丸の内駅舎(東京都)」「上高地 大正池と穂高岳(長野県)」「宮古島 東平安名岬(沖縄県)」「北アルプス穂高連峰 涸沢の紅葉(長野県)」など。
塗り絵のほか、原画(着色見本) も収録した。著者が得意とする透明感のある水彩タッチの原画は、観察すればするほど、水のせせらぎや風の音、匂いにまで想像が膨らむという。著者と同様に水彩絵の具を使うほか、経験にあわせて、色鉛筆や水彩色鉛筆などで色を塗ってもよいとのこと。