小田急電鉄は15日、新ダイヤでの運行開始日について発表した。土休日ダイヤは2018年3月17日、平日ダイヤは2018年3月19日から新ダイヤによる運行となる。新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)が3月17日にデビューすることも発表された。

  • 小田急電鉄の新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)。2018年3月17日から運行開始する

新ダイヤでは代々木上原~登戸間の複々線を活用し、ラッシュ時間帯における混雑緩和や所要時間の短縮など抜本的な輸送改善を行う。あわせて新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)も運行開始し、土休日を中心に箱根方面へのアクセス充実と所要時間短縮を図る。

同社が所有する展望車両を備える特急ロマンスカーは、既存のLSE(7000形)・VSE(50000形)と新たに加わるGSE(70000形)の3形式。新ダイヤでは土休日の新宿発箱根湯本行27本中15本、箱根湯本発新宿行28本中16本が展望車両を備えた3形式いずれかによる運行となる(検査などで変更される場合あり)。土休日の新宿駅9時0分発・10時0分発・10時20分発「スーパーはこね」は新宿~小田原間を最速59分で運行。新宿駅10時0分発・10時20分発「スーパーはこね」については新宿~箱根湯本間を最速73分で運行予定とされている。

平日は新宿発箱根湯本行・箱根湯本発新宿行ともに24本中8本が展望車両を備えた特急ロマンスカーで運行。なお、新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)の運行予定などについては「決定次第、当社ホームページでお知らせいたします」(小田急電鉄)としている。

  • 平日・土休日に新宿~箱根湯本間で運行される特急ロマンスカーの時刻。網掛けの時刻は展望車両を備えた特急ロマンスカー(GSE・VSE・LSE)で運行される予定

来年3月のダイヤ改正に合わせ、箱根湯本駅発着の特急料金・サルーン料金などの見直しも行われる。小田急線から箱根登山線へ直通する箱根湯本駅発着の特急ロマンスカーはこれまで、特急料金について大人200円・小人100円の割引を行ってきたが、3月17日以降は「さらなる特急輸送サービスの向上を図る」ため、割引を終了する。これにともない、新宿~箱根湯本間の特急料金は現行の890円から1,090円に。サルーン料金(サルーン席はVSEの一部車両に設置)も見直され、新宿~箱根湯本間は現行の3,560円から4,360円に値上げされる。小田急線内の特急料金・サルーン料金の変更はないとのこと。