JR四国は15日、ダイヤ改正を2018年3月17日に実施すると発表した。特急「うずしお」は現在の下り始発列車より早い時間帯に列車を新設し、新型車両2600系の列車を1往復増やす。特急「しおかぜ」「いしづち」も8600系の列車を1往復ずつ増やす。
特急形気動車の新型車両2600系は12月2日から定期列車での営業運転を開始し、高徳線高松~徳島間の特急「うずしお」3往復に使用される。ダイヤ改正後は現行の3往復に加え、朝通勤・通学時間帯に新設される高松駅6時12分発・徳島駅7時31分着の下り「うずしお1号」と、徳島駅9時23分発・高松駅10時31分着の上り「うずしお8号」も2600系による運転に。新型車両を使用する列車を4往復に増やし、快適な移動空間を提供する。
現行の高松駅23時20分発・徳島駅0時30分着の下り「うずしお33号」は利用者が少ないことから運転取りやめに。牟岐線では特急「むろと」の運転時刻が変更され、下り「むろと1号」の徳島駅発車時刻を約1時間繰り上げ、上り「むろと4号」の牟岐駅・阿南駅発車時刻を約2時間40分繰り上げる。
鳴門線では沿線のイベント開催時に臨時列車として運転されていた22時台の鳴門発徳島行を定期列車に格上げし、最終列車の時刻を繰り下げる。高徳線では22時台に高松駅を発車するオレンジタウン行の普通列車を新設するとともに、夜間の快速「マリンライナー」から高徳線普通列車への乗換え時間を見直し、本州方面からの利便性向上を図る。
予讃線の特急列車は現在、特急「しおかぜ」のうち4往復、特急「いしづち」のうち5往復が特急形電車8600系による運転となっている。ダイヤ改正後は現行の列車に加え、松山駅を6時13分に発車する上り「しおかぜ6号」「いしづち6号」、松山駅に12時10分に到着する下り「しおかぜ5号」「いしづち5号」も8600系を使用しての運転に。8600系の「しおかぜ」は5往復、「いしづち」は6往復となる。
JR四国のダイヤ改正ではその他、特急「南風21号」が新たに宇多津駅に停車。特急「いしづち104・106号」は詫間駅・高瀬駅通過、特急「宇和海5号」は伊予中山駅通過に変更される。特急「南風3号」と接続する「南風リレー号」はダイヤ改正で快速列車に格上げされ、宇多津駅での停車時間を短縮することで丸亀駅・多度津駅でも「南風3号」への乗換えが可能に。早朝時間帯には琴平駅5時50分発・高松駅6時45分着の普通列車が新設され、多度津駅で特急「しおかぜ2号」(今治発岡山行)から接続し、坂出駅では快速「マリンライナー6号」(高松発岡山行)へ接続する。