JR西日本は15日、2018年春ダイヤ改正について発表した。ダイヤ改正日は2018年3月17日。京阪神地区では阪和線の快速・普通列車が一部を除き225系・223系に。特急「くろしお」は朝に和歌山発新大阪行1本、夕方以降に新大阪発和歌山行2本が増発される。

  • 阪和線を走る225系2次車。6両固定編成には先頭車間転落防止ホロが取り付けられていない

阪和線では2016年7月から225系2次車の投入が始まり、2017年度までに計122両を投入予定とされていた。この新造車両は行先種別表示にフルカラーLEDを採用し、車内照明もLED化。貫通扉はアシストレバー付きとなり、車内でのWi-Fi利用も可能となっている。

2018年3月17日のダイヤ改正で、阪和線は羽衣線(鳳~東羽衣間の支線)も含め、快速・普通列車は静粛性や乗り心地に優れた225系・223系による運転(早朝・深夜の日根野~和歌山間の一部列車を除く)に。羽衣線は東羽衣駅のホーム延伸などにより4両編成での運転が可能となる。

あわせて21時台に大阪環状線から阪和線へ直通する列車が1本増発され、阪和線への直通列車は22時台まで15分間隔で運転。その後も23時台まで直通列車が20分間隔で運転される。なお、「新大阪駅から阪和線へ直通している快速列車は運転を取りやめます」(JR西日本)とのこと。

  • 羽衣線の終点、東羽衣駅はホーム延伸工事が行われ、4両編成にも対応(写真は2017年2月撮影)

  • 特急「くろしお」は新大阪~和歌山間で計3本増発

阪和線・紀勢本線(きのくに線)経由の特急「くろしお」は現在、上り17本・下り16本運転されており、来年3月のダイヤ改正後は新大阪~和歌山間で上り1本・下り2本増発され、1日18往復の運転に。上り始発列車「くろしお2号」は和歌山駅5時14分発・新大阪駅6時21分着となり、阪和線沿線から新幹線乗換えによる東京方面への出張などが便利に。下り最終列車「くろしお35号」は新大阪駅22時50分発・和歌山駅23時58分着となるため、出張・外出先での滞在時間拡大も可能となる。

特急「くろしお」については利用実態に合わせた運転本数の見直しも行われ、京都~新大阪間は現在の2往復から1往復に、白浜~新宮間は現在の7往復から6往復にそれぞれ減便。利用者の多い期間には新大阪~新宮間で臨時列車が運転される予定となっている。

土休日に新快速を増発、新駅開業も

琵琶湖線・JR京都線(東海道本線)では、土休日に草津駅から大阪方面への新快速が増発される。土休日9~10時台に草津駅を発車する下り新快速は1時間あたり4本(現在3本)、土休日10~11時台に京都駅・高槻駅を発車する下り新快速は湖西線からの列車も含めて1時間あたり5本(現在4本)となり、大阪方面への利用がより便利になる。

JR京都線(東海道本線)摂津富田~茨木間の新駅・JR総持寺駅、おおさか東線JR長瀬~新加美間の新駅・衣摺加美北(きずりかみきた)駅もダイヤ改正に合わせて開業。ともに普通列車のみ停車する。その他、特急「こうのとり」の運転時刻が一部見直され、12時以降に福知山駅を発車する上り列車(大阪方面)がおおむね1時間間隔の運転となる。