女優の井上真央が主演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『明日の約束』(19日21:00~最終回)に出演していた若手女優たちが、続々とクランクアップを迎えた。
井上演じるスクールカウンセラーが、生徒の自殺の謎を追う同作では、その衝撃の出来事をきっかけに、クラスメイトをはじめとした生徒の間にもさまざまなトラブルが発生。それぞれが悩み、向き合うという繊細な表現が求められる難しい役柄を、番組プロデューサーが「とにかく役柄に合う方にお願いした」という若手女優たちが演じた。
母親のネグレクトに悩むバスケ部マネジャー・増田希美香を演じたのは、番組Pが「心情的な芝居がとても上手」と印象を持っていたという山口まゆ。「今年の夏に、大人っぽく見えるようにとか、内面を変えたいと強く思っていた時の『明日の約束』でした」と作品との出会いを紹介し、井上は、本当のカウンセラーのように相談に乗ってくれたそうで、「将来は井上さんみたいな女優になりたいです」と目標を語った。
自殺した圭吾(遠藤健慎)と同じクラスの学級委員長・田所那美を演じたのは「とても優しくて素直だった」(番組P)という井頭愛海。「教室で自分の想いを爆発させるシーンはすごく緊張しましたが、これまであまり経験が無かったので、新しい挑戦となり、自分の新たな面を見られたと思っています」と振り返る。朝ドラ『べっぴんさん』でも注目を集めた井頭だが、「もっとはじけた役やシリアスな役にも挑戦して、幅を見せられる女優になりたいです」と意欲を示した。
圭吾と同じ1年B組で"姉御肌"的存在の上野由依を演じたのは「ギャップに驚かされた」(番組P)という夏子。「初の地上波連ドラ出演でしたが、1回1回、演技を重ねるごとに、余裕ができてきて、考えられることの幅が広がった気がします」と成長を実感し、井上や及川光博の演技を見て「自分もこの顔と声で表現できる、"味"が出る女優になっていきたい」と影響を受けたそうだ。
そして、圭吾の妹・英美里を演じたのは「直感的に、複雑な気持ちを抱える役が合う」(番組P)と白羽の矢が立った竹内愛紗。「心の中に闇を抱える役でしたが、その中でも、表情の小さな動きで訴えられるように鏡を見て練習しました」と影の努力をしていたそうで、今回は心に闇を抱える役だったが、「どんな役であっても、『人ってこういう時にはこういう癖が出るんだ、こういう表情をするんだ』ということをよく考えて表現できる女優になりたい」と抱負を語った。