多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『新幹線で無料Wi-Fiは使えますか?』という質問に答えます。
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2017年12月現在、一部の新幹線ではWi-Fiサービスを実施しています。ただし実施しているのは東海道新幹線の東京・新大阪間のみ、N700A/N700系(のぞみ・ひかりで多く利用)に限られます。しかも「無料」ではなく、公衆無線LAN事業者が提供する有料サービスを利用できるに過ぎません。
前述した東海道新幹線の一部区間・一部車両で提供されるWi-Fiサービスは、NTTドコモ「docomo Wi-Fi」、ソフトバンクテレコム「BBモバイルポイント」、UQコミュニケーションズ「UQ Wi-Fi」、NTT東日本/西日本「フレッツ・スポット」となります(それぞれの提携事業者を含む)。
現在東海道新幹線一部区間で実施されているものに関していえば、新幹線のWi-Fiサービスはスマートフォン向きではありません。高速走行を行う都合上、回線速度の上限が1列車あたり最大2Mbps(理論値)とされているため、動画の閲覧やファイルのダウンロードは利用が制限されています。セルラー回線にこのような制限はありませんから、スマートフォンで積極的に活用するものではないといえるでしょう。
スマートフォンで無料Wi-Fiが役立つ場面があるとすれば、観光目的で訪日した外国人の一時利用かもしれません。JR東日本は2018年夏から東北新幹線(E5系)や上越新幹線(E7系)などの路線/車両で、Wi-Fiサービスの提供を開始すると発表しました。公衆無線LAN事業者と事前に契約する必要はなく、メールアドレスなどの情報を登録すれば無料で利用できます。JR西日本も、北陸新幹線(W7系)を対象に2018年下期頃からのサービス開始を予定しているとのことですから、新幹線におけるWi-Fi環境は大きく改善されるといえそうです。