2017年も多くの愛すべきデジタル製品が登場しました。マイナビニュースでは、デジタル業界に造詣の深いライター諸氏による年末特別連載「2017年ベスト買い物」を12月末まで随時掲載していきます。今年、実際に購入した製品のなかで最も「買ってよかった!」と思ったものを紹介する本企画。第1回は"物欲全開"ライター、ジャイアン鈴木さん。2017年ベスト買い物は、 42.5インチの4Kディスプレイ「43UD79-B」(LG製)です。


  • LG

    42.5インチ(!)の巨大4Kディスプレイ「43UD79-B」。横幅115cmのデスクに「43UD79-B」はぴったりフィット。50インチサイズはこの机には置けそうにありません

42.5インチIPS 4Kディスプレイ「43UD79-B」最大の特徴は、4画面のピクチャ・バイ・ピクチャ(PBP)に対応していること。1画面あたり約21.3インチのフルHD映像を最大4画面まで同時に表示できます。もちろん画面全体に4K映像を表示しつつ、別のフルHD画面をピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)で表示することも可能。映像入力端子がHDMI×4、DisplayPort、USB Type-Cと豊富に用意されているので、6台のPC、ゲーム機、レコーダーなどを同時接続し、切り替えて活用できます。

大型の4Kディスプレイが欲しかった

それまで27インチの4KディスプレイをPC用に使っていましたが、ちょっと手狭に感じていたので、4K大型テレビを購入することを検討していました。ただし、テレビはあくまでもテレビなので、画面表面と液晶パネルの間の視差が大きかったんです。具体的にはWindowsの通知領域が欠けて、日付けが読めないぐらいの視差でした。

ちょうどそのときに発表されたのがこの「43UD79-B」。PC向けディスプレイなので視差も気にならないレベルに抑えられていました。と言うわけで速攻予約し、発売日に購入しました。

42.5インチが"普通"に、3画面で効率アップ

購入前は少し大きすぎるかなと思いましたが、実際に使ってみると4K解像度に42.5インチはジャストサイズ。慣れてくるとむしろ42.5インチが普通に感じられて、27インチディスプレイが小さく思えるぐらい。そして最近はノートPCを使うのがちょっと苦痛です。

いまは解像度を3,840×2,160ドット、スケーリングを125%に設定して、2ウィンドウまたは3ウィンドウで作業しています。ディスプレイを複数接続するマルチディスプレイ環境もこれまで便利に使ってきましたが、ひとつの大型ディスプレイで複数ウィンドウを表示させたほうが、それぞれのウィンドウを適切なサイズに調整、自由な位置に配置できるので、作業効率は高くなります。

  • 4K

    原稿などを書くときは、左側に資料などを複数表示して、右側に「ワード」のウィンドウを配置しています。マルチディスプレイよりも、1ディスプレイ・マルチウィンドウのほうがマウスカーソルを見失いづらいです

映像入力の多さは正直持て余していますが、PBPとPIPは便利に活用しています。たとえばPCが4K動画書き出しで長時間占有されているときも、PBPやPIPであればPCにまったく負荷をかけず、家庭用ゲーム機などで遊べます。まるでWindowsの上で家庭用ゲーム機が動いているようなちょっと不思議な見た目です。

  • 液晶

    テレビ、ゲームは基本的にリビングのテレビで楽しむ筆者は映像入力端子を持て余し気味。でもPC、テレビ、ゲームを1台で賄うなら、この豊富な入力端子は重宝するはずです

  • 長時間の待ちが発生する作業の際には、PIPでゲームをプレイ

初期ロット版に落とし穴

惜しかった点もひとつ。初期ロットを購入しましたが、入手直後は画面が乱れたり、突然画面がブラックアウトするなどの不具合が発生しました。新ファームウェアでこれらの不具合は私の環境では解消されましたが、サポートから正確な情報を得られず困りました。製品自体への不満ではないですが、購入直後の喜びに水を差されたという思いはあります。

今年もたくさん買いました

今年はこれだけの製品を自腹購入しました(購入順)。

Nintendo Switch、GPD WIN、Gamebuino、GPD Pocket、ZS-E30、Arduboy、Raspberry Pi Zero、スワンクリスタル、Gemini PDA、SupaBoy S、AMD Ryzen 7 1800X BOX、ASUS ROG Crosshair VI Hero、Shuttle ベアボーンPC XPC cube、Viveトラッカー、DSC-HX90V、Google Daydream View、Cyber-shot U DSC-U10、43UD79-B、Fire 7 タブレット、TETRIS MICROCARD、Acer Windows Mixed Reality Headset デベロッパーエディション、PasocomMini mz-80c、VIVE デラックス オーディオ ストラップ、Galaxy S8+ SC-03J、Xperia Touch、ZenFone AR、Xbox One Wired PC Controller、Surface Dial、Samsung DeX Station、妖精に変身!エルフ耳イヤフォン、Shoulderpod S2 - THE HANDLE GRIP -、i1Display Pro、WAVE(先行体験版)、BlackBerry KEYone、SD-UWA064G、EOS 6D Mark II、24-70mm F2.8 DG OS HSM、EF24-70mm F4L IS USM、CX-OF、ロジクール G430 サラウンドゲーミングヘッドセット、Insta360 ONE、ポケット髭剃り for iPhone、DMC-TX1、Galaxy Note 8、Samsung Gear VR、Fire HD 10 タブレット、iPhone 8、MacBook、MD1-RETRO、iPad Pro 10.5インチ、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン、Google Home、cheero 3-in-1 USB Cable with Lightning & micro USB & Type-C (Fabric braided)、USB電圧・電流チェッカー、Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ、Sペン、iPhone X、NichePhone-S、LinkJapan eRemote mini、SHURE RMCE-LTG、Amazon Echo、HUAWEI Mate 10 Pro

「今年を代表する製品」という企画なら、スマートスピーカーなどほかの製品を挙げますが、私の今年のデジタル環境を画期的に便利にしてくれたという観点からは、やはり今回の「43UD79-B」を推します。27インチ以下のマルチディスプレイ環境を現在利用しているなら、PCの利用スタイルをガラリと変えてくれる本製品の購入をぜひご検討ください。

製品のラブ度 ★★★☆☆
製品のオススメ度 ★★★★★