多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『スマホをカーナビ代わりに使うのって危なくないですか!?』という質問に答えます。
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目的地への道案内(ナビゲーション)機能を備えた地図アプリは進化を続け、機能的には車載カーナビシステムと遜色ないレベルに達しました。トンネル内やビル街における位置の検出精度については、駆動軸の回転数から走行距離/速度を導き出す「車速パルスセンサー」を搭載するカーナビに譲りますが、インターネットと連動した最新の情報提供など、スマートフォンの地図アプリが優れる点もあります。
そんなスマートフォンの地図アプリをカーナビ代わりに、と考えることは時代の流れといえるでしょう。しかし、ただスマートフォンをダッシュボード上に固定するだけでは不十分です。タッチ操作を前提とするスマートフォンの特性上、なにかと画面へ手を伸ばす機会があるため、注意力が低下し安全面に問題が生じかねないからです。
タッチ操作に頼らない方法もあります。そのひとつは音声入力(音声コマンド)で、Androidスマートフォンの場合、「Googleマップ」の最新版(バージョン9.38.1以降)が音声コマンドに対応しています。「OKグーグル」に続けて「ガソリンスタンドを探して」や「到着時刻は」などと声で命令すれば、ハンズフリーでアプリを操作できます。
専用リモコンを用意する方法もあります。ソフトバンク コマース&サービスが販売する「ナビうま ハンドルリモコン for Yahoo!カーナビ」は、「Yahoo!カーナビ」アプリ専用のBluetoothリモコンで、Android 4.4以降およびiOS 9.3以降で動作します。自動車のハンドルに固定すれば、地図の上下左右スクロールやズームイン/アウト、ワンボタンでスマートフォンの音声認識機能を呼び出す機能など、ナビゲーション操作の大半をリモコンから実行することができます。安全性が気になるのならば、地図アプリと専用リモコンの組み合わせはいい選択肢となるでしょう。