JRグループは14日、今年度の年末年始期間(2017年12月28日から2018年1月4日まで)の指定席予約状況について発表した。この年末年始はJR6社合計で指定席760万席を用意。12月13日時点での予約席数は333万席(前年比106%)となっている。
JR東海は新幹線の指定席予約状況を予約可能席数302万席、予約席数152万席(前年比105%)と発表。新幹線の予約ピーク日は下りが12月29日、上りが1月3日と予想されている。下り列車は12月29・30日午前の東京発がほぼ満席。両日の午後や12月31日午前の東京発も混雑が見られる。上り列車は1月2日午後に東京駅に到着する列車がほぼ満席。1月3日は一部列車を除きほぼ満席となっており、指定席・自由席ともに混雑が予想されるため、「他の日のご利用をご検討ください」(JR東海)と呼びかけている。
JR東日本は新幹線の指定席予約状況を予約可能席数196万席、予約席数98万席(前年比105%)と発表。同社管内のすべての新幹線で前年を上回る予約状況となった。ピーク予想日は下りが12月30日、上りが1月3日。下り列車は12月29・30日の「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「こまち」「つばさ」が終日、それ以外は午前中の列車で満席が多くなっている。上り列車は1月2・3日の「はやぶさ」「はやて」「こまち」「つばさ」が終日、それ以外は午後の列車を中心に満席が多くなっているという。なお、北海道新幹線については提供席数15万9,060席、予約席数3万4,882席(前年比98.6%)とJR北海道が発表した。
JR東日本の在来線特急列車では、特急「ひたち」「ときわ」が3万1,000席(前年比112%)、特急「スーパーあずさ」「あずさ」が6万5,000席(前年比117%)。特急「踊り子」「スーパー踊り子」や特急「成田エクスプレス」も前年を上回る予約状況となっている。
JR西日本は新幹線の予約状況を定員198万4,000席、予約席数95万3,000席(前年比103%)と発表。北陸新幹線の予約席数は14万8,000席(前年比102%)で、下りは12月29・30日夕方までに金沢駅に到着する列車が満席に近づき、上りも1月2・3日の日中時間帯に金沢駅を発車する列車が満席に近づいている。北陸方面への在来線特急列車(特急「サンダーバード」など)は予約席数9万5,000席(前年比105%)。その他、関西空港方面(特急「はるか」)・南紀方面(特急「くろしお」)の在来線特急列車も前年を上回る予約状況となった。
山陽新幹線の予約席数は80万5,000席(前年比103%)。12月29・30日の下り列車、1月3日の上り列車は自由席も含め混雑が予想され、「他の日のご利用もご検討ください」とJR西日本は発表している。岡山駅で山陽新幹線と接続する特急「しおかぜ」「南風」、快速「マリンライナー」などを運行しているJR四国は、年末年始の指定席予約状況を提供席数14万4,500席、予約席数5万4,000席(前年比105%)と発表した。
JR九州は九州新幹線の予約可能席数26万4,000席、予約席数10万6,000席(前年比108.8%)と発表。在来線も含めた予約席数は19万6,000席(前年比104%)となった。ピーク日は下りが12月30日、上りが1月3日と予想されている。
JR北海道の在来線特急列車は提供席数11万8,898席、予約席数4万5,074席(前年比158.0%)と発表されたが、前年の数値に特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は含まれておらず(台風被害の影響で指定席の発売が遅れたため)、今年度の特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」を除いた場合、在来線の数値は提供席数7万6,378席、予約席数2万7,227席(前年比95.5%)に。ピーク日は札幌発が12月30日、札幌着が1月3日となる。
この年末年始はJR北海道を除き、おおむね前年を上回る予約状況となった。下りは12月29・30日、上りは1月3日をピーク日と予想する事業者が多く、とくに東海道・山陽新幹線は「他の日のご利用をご検討ください」との発表も。ただし、これらのピーク日・ピーク時間帯以外は席に余裕があり、各社とも早めの指定席予約を呼びかけている。