JALは12月13日、民間宇宙スタートアップ企業で将来における宇宙での生活圏構築に向け開発を進めているispaceと、資本業務提携を締結したと発表。すでに実施しているispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」への協賛に加えて、この資本提携を通じ、「宇宙開発」という社会的意義・価値ある課題に対し、新たな価値創出に向けて取り組んでいく。
資本業務提携は出資に加え、共同プロモーション活動、輸送・整備・運航に関わる協働、宇宙旅行事業に関わる協働となる。ispaceは現在、民間では日本初となる、独自開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つの月探査ミッションに挑んでいる。ispaceが独自で開発する月着陸船を、2020年末までを目途に2回打ち上げ、Mission1として2019年末ごろに月周回軌道へ投入して軌道上からの月探査を、Mission 2として2020年末ごろに月面に軟着陸して月面探査ローバーで調査を行う予定となっている。
ispaceのビジョンである「"Expand our planet. Expand our future." ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」は、月の資源探査を足掛かりとし、地球の持続可能性を高めていく非常に重要な取り組みであり、この取り組みに対してJALは、社会の進歩発展に貢献するという企業理念の実現そのものと認識し、今回の提携に至った。
JALは、中期経営計画に掲げている「新領域(事業領域を拡げる)」に関わる検討を進める中で、宇宙がもつ大きな可能性を信じ、「宇宙旅行」という事業領域にチャレンジしていくとしている。