次世代型esports大会「RAGE 2017 Winter」にて、本格スマホカードバトル『シャドウバース』で争う「RAGE Shadowverse Starforged Legends GRAND FINALS」決勝トーナメントが行われ、最年少参加者となる16歳のhasu選手が優勝。大会初の高校生チャンピオンが誕生した。
『シャドウバース』は、40枚のカードを駆使して戦うデジタルトレーディングカードゲーム(TCG)。場に出て戦う「フォロワー」、さまざまな効果を持つ「スペル」や場に置くことで持続的に効果を発揮する「アミュレット」の組み合わせでデッキを作って戦う。今回「RAGE Shadowverse Starforged Legends GRAND FINALS」予選には7,000人が参加し、hasu選手がその頂点に。優勝賞金400万円を獲得した。
決勝は、その組み合わせからあまりにもドラマチックだった。最年少ながら攻撃的なアグロデッキで順調に勝ち上がってきたhasu選手の相手は、家庭の事情により出場を辞退したあんちょー選手に代わり、3日前に急遽出場が決まるという準備期間のなさをものともせず健闘を見せていた紅茶/PaR選手。紅茶/PaR選手もまた超越ウィッチなどテクニカルなデッキを使いこなし、快進撃を続けていた。特に準決勝で紅茶/PaR選手は、見事なサタン使いで会場を大いに沸かせ、強烈なインパクトを残した。
対戦デッキは、第1セット「ヴァンパイア(hasu)vsドラゴン(紅茶/PaR)」、第2セット「ビショップ(hasu)vsドラゴン(紅茶/PaR)」、第3戦セット「エルフ(hasu)vsドラゴン(紅茶/PaR)」の組み合わせに。アグロデッキのhasu選手にとって、先攻を取ることは大きなアドバンテージになる。決勝においてhasu選手はなんと3セットとも先攻をゲット。さらにカードの引きの強さも手伝い、1セット目は早々に勝負を決めた。
第2セット「ビショップ(hasu)vsドラゴン(紅茶/PaR)」では、hasu選手が先攻となるも紅茶/PaR選手も上々の手札で勝負は長引くかに見えたが、実況・ぽるんが氏も思わず「すべてのカードが手に吸い付いてくる!」と絶叫してしまうほどのhasu選手の怒涛の引きで、2セット、そしてその勢いのまま3セット目も勝負を決めた。
勝者として名前を読み上げられ、コメントを求められたhasu選手は、「デッキのパワーをすべて引き出せた」と、その勝因を語った。最年少として優勝を果たしたことについては、「正直感無量。言葉にできないけどうれしいです」と、その喜びをかみしめていた。