東芝と東芝メモリ、Western Digital(WD)は12月13日、メモリ事業売却に関して係争中の仲裁と訴訟を取り下げ、和解したと発表した。両社はフラッシュメモリ事業における協業を強化することで合意したという。
今回の合意に基づいて、東芝メモリとWDは、最先端メモリ製造棟である四日市工場第6製造棟への設備投資を共同で実施するとともに、岩手で建設が計画されている新製造棟について、WDの参加を協議する予定としている。また、フラッシュメモリ事業に関する合弁会社であるフラッシュアライアンスは2029年12月31日まで、フラッシュフォワードは2027年12月31日まで契約を延長する。
なお和解により、Bain Capital Private Equity, LP(ベインキャピタル)を軸とする買収目的会社Pangeaへ東芝メモリを譲渡することに対し、全当事者が協調する。東芝とWDは東芝メモリの譲渡に関して、相互に資産や機密情報を保護すること、および将来の株式上場後、公開会社としての東芝メモリ発展に向けて協力するという。