スターバックスコーヒージャパンは12月11日、ライトダウンイベント「"Nothing" is "Charming"」を開催した。いつも当たり前にある明かりが「ない」ことを楽しむという同イベント。実際に参加してみたので、その様子をレポートしよう。
「"Nothing" is "Charming"」は、京都市とスターバックスのエコアクションプロジェクト「YES,WE DO KYOTO!」から生まれたプログラム。今回のライトダウンは、12月11日に京都議定誕生から20周年を迎えるのに際し、より多くの人々に温暖化対策の普及活動を行いたいと考えていた九都県市(※)と、社会と環境をより良くするために様々な活動を行っているスターバックスの想いが一致したことにより実現した。
今回参加したのは、スターバックス上野恩賜公園店の消灯イベント。店内は、小さなスターバックスのカップにLEDライトを入れた装飾など、ライトダウン仕様になっていた。
18時半を回る頃には、店内はほぼ満席に。そして、19~20時のライトダウンに向けて、同イベント限定の折り紙ランタンの制作ワークショップが行われた。
スターバックスの店員が見本を手に席を回り、作り方のポイントをアドバイス。参加者たちは、「結構難しい!」と言いながらも笑顔で折り紙を楽しんでいた。完成した折り紙はロウソク型LEDライトにかぶせ、ランタンとして楽しめるというものだった。
そうこうしているうちに19時になり、カウントダウンとともにレジカウンター以外の店内の灯りが消えた。
周りを見ると、ワークショップで制作したランタンの灯りを眺めながら仲良くおしゃべりするカップルや学生のグループがいる一方で、静かに灯りを眺めている人も。ライトダウンした店内での過ごし方は様々だった。
実施前は「1時間ずっと暗いって、結構長いなあ」と思っていたのだが、実際にライトダウンした店内で過ごしてみると、1時間なんてあっという間。気づいたら20時が近づき、店内の照明が元通りになったときには、少し名残惜しい気さえした。この1時間で、明かりの少ない時間の魅力を知った人や、自分のライフスタイルを見つめなおす機会になった人も多いのではないだろうか。
イベント終了後、参加していた女性に感想を聞いてみると、「今回、同じ空間で灯りの少ない時間を共有することで、みんなが一つになっているような気持ちになった」とコメントしてくれた。
具体的な今後の展開は未定だが、「今後もスターバックスとして、少しでも社会や環境により良いことをしていきたい」と同社の広報は言う。今回のイベントに興味を持った人は、今後のスターバックスの活動にもぜひ注目してほしい。
※九都県市は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市