東京都(東京特別区、三鷹市、武蔵野市)のタクシー初乗り運賃が引き下げられてから約1年が経つ。マクロミルは12月12日、現在の東京都民のタクシー利用状況に関する調査結果を発表した。調査期間 2017年12月1~2日、有効回答は東京都内在住の20~69歳のマクロミルモニタ会員1,000人。

初乗り料金値下げで「利用頻度を増やしたい」人は15.7%

タクシーの初乗り料金の変更について詳細を説明した上で、「初乗り料金の改定を受けて、タクシー利用頻度を上げたいと思うか?」と聞くと、「利用頻度を増やしたい」は15.7%にとどまり、「利用頻度を変えようとは思わない」は73.5%に上った。

  • 初乗り料金の改定を受け、今後タクシーを料金改定前よりも頻度高く利用したいか

タクシー利用者の1カ月当たりの利用料金は平均2,395円(距離換算6km程度)。他方、全体の51%は1カ月の利用料金は1,000円未満だった。

「初乗り料金内での利用」に対して後ろめたさ・申し訳なさを感じる利用者はどのくらいいるのか、料金改定前後で比較したところ、初乗り料金700~730円のときに「申し訳なさ・後ろめたさ」を感じた人は37.8%(とても+やや)、値下げ後も37.8%となった。

タクシー配車アプリをインストールしている人は11%、実際に利用している人は8.6%。ふだん利用しているアプリの種類は、1位「全国タクシー」(52.3%)、2位「LINE TAXI」(18.2%)、3位「Uber」(11.4%)の順となった。

「定額タクシー」サービスが導入された場合、利用してみたいかどうか尋ねると、過半数の55.3%が「利用してみたい(やや含む)」と回答。初乗り料金の値下げより、利用意向は高いことがわかった。