小学館集英社プロダクションは12月7日、「英語教育に関する意識調査」結果を発表した。調査は11月20日~21日、小学生の子を持つ保護者222名を対象にインターネットで行われた。
英語教育にかけられる費用
調査によると、多くの親が、小学校卒業までに「アルファベットの大文字・小文字を読み書きできるようになってほしい」「英語を嫌いにならないでほしい」「英語を好きになってほしい」と考えているという。
そこで、英語教育に月々どのくらいかけられるのか聞いたところ、「英語教育に費用をかける余裕はない」と「3,000円以上5,000円未満」(いずれも27.0%)がトップに。次いで「1,000円以上3,000円未満」(19.4%)、「5,000円以上10,000円未満」(14.9%)、「1,000円未満」(6.8%)と続き、英語教育に1万円以上かけられるという人は、わずか5%という結果となった。
6割が子どもの海外行きを望まず
「将来、子どもが仕事をする際の英語の関わり方について、どんなふうに思うか」と尋ねると、「海外でも活躍し、自身の英語力を活かして、世界中の人とコミュニケーションをとってほしい」(30.2%)が1位に。約3割の親が、子どもの将来の職業選択を日本国内に限定せず、かつ英語力を活かして活躍してほしいと考えていることがわかった。
その一方で、「海外にはあまり行ってほしくないが、日本国内の外資系企業など、英語力を活かせる仕事で活躍してほしい」(28.8%)、「海外にはあまり行ってほしくなく、日本国内で活躍してほしい。特に英語力を活かせる仕事についてほしいとも思わない」(28.4%)と、子どもに海外には行って欲しくないと思っている親は、6割にのぼった。理由としては「盗難などの犯罪トラブルやテロなど治安が心配だから」や「子どもにはなるべく近くにいてほしいから」という意見が多く挙がった。