ニスモファンに感謝を込めて。日産自動車直系のモータースポーツ専門会社であるNISMOのビッグイベント「ニスモフェスティバル」が、11月26日に富士スピードウェイを舞台に開催された。特に2017年は20回目の節目の開催となり、正直言って、事前にどこに行って何を見るかを決めておかないと会場でアタフタしてしまうほどの充実っぷり。今回は、そんなニスモフェスティバルの様子の一部をレポートしよう。
歴代の日産レーシングカーに大興奮!
イベントは大きく分けて2つのセクションに分けられる。レーシングイベントエリアでは、歴代の日産レーシングカーが勢ぞろいしてのサーキットサファリや、日産のヒストリックカーによるエキシビションレースなどが開催された。もう一方のスタンドイベントエリアは、日産の現行車やNISMOロードカーの展示や、ドライバーによるトークショー、レースクイーンのフォトセッションなどと華やかだ。
会場でもひと際注目を集めていたのが、ピットに集合した歴代の日産レーシングカーたち。1970年から1972年まで50連勝を含む52勝を挙げたハコスカGT-Rから、2017年のスーパーGTに参戦中だったモチュールオーテックGT-Rまで多くの車両が登場し、実際に走行するとあって、往年のファンから子どもたちまでがかぶりつきでチェックしている姿が印象的であった。また、ドライバーやピットスタッフも当時のレーシングスーツをまとうニクイ演出も見どころだった。
ヒストリックカーのエキシビションレースでは、ツーリングカーレースの常連であったサニーや510ブルーバード、S30フェアレディZなどが走行。エキシビションレースとはいいながら、ついついドライバーとしての血が騒ぐのか、サイドバイサイドな展開になるのも見逃せないところ。
ピット前には日産やニスモにかかわるメーカーやスポンサー、チューニングショップなどの出展エリアが広がり、デモカーのチェックや特売品のショッピングに勤しむ参加者の姿が見られた。
また先日、R32型スカイラインGT-Rの製造廃止部品の再生産をアナウンスしたNISMO HERITAGE特設ブースには、再生産が決定した部品のほか、今後再生産を検討している部品も展示され注目を集めていた。
セレナNISMOにみんな注目
一方のスタンドイベントエリアでは、日産が販売する新型車が展示されるとともにNISMOのロードカーも展示された。中でも注目を集めていたのが、発表されたばかりのセレナNISMOだ。ボディカラーの異なる4台が展示され、一日中人手が途切れることがないほどの人気ぶりだった。
また、NISMOパーツのアウトレット販売や、実際のレースカーに使用されたパーツやウェアなどのお宝が大放出されるガレージセールも開催。入場制限がなされるほどの盛況ぶりだった。
トークショーでは往年の日産ドライバーが登場。筆者がチェックした時は、高橋国光氏、長谷見昌弘氏、星野一義氏、土屋圭市氏のトークセッション中で、レジェンドドライバーたちの軽妙なトークに多くのファンが足を止めて聞き入っていた。
なお、当日の様子は日産自動車の公式YouTubeチャンネルで見ることができる。7時間以上にも及ぶ中継の録画動画となるが、残念ながら現地に足を運べなかった人はこちらの動画を見て、雰囲気を感じ取ってみてはいかがだろうか。