動物、刀、戦艦、ロボット……、ありとあらゆるものが擬人化され、コンテンツとなる昨今のキャラクタービジネス市場。そんな中、また新たな擬人化コンテンツが誕生した。それが『BBB(バランス・ボール・ボーイズ)』。ダイエットやトレーニングに使用される、通信販売番組でもおなじみのバランスボールがとうとう擬人化される。

本コンテンツは、自分の趣味を第一に時間とお金をかける事を惜しまない女性たちを「年貢系女子」と称し、フィットネスなどを促す女子力向上プロジェクトとなっている。

登場キャラクターは王子の皮を被った腹黒ドS・澪(みお)、天才型の脱力系男子・郁(ふみ)、熱血系ツンデレ男子・大地(だいち)の3人。かつて伝説のアイドルグループCCC(トリプル・チェリー)として活動していた彼らは、突然不慮の事故に遭ってしまう。輪廻転生するも、なんとその先がバランスボールだった。天の神から「現代社会にあふれている"年貢系女子"たちを健康にすることができたら人間に戻してもいい」という条件を提示された彼らが、世の女性たちのために奮闘するというストーリー。

土岐隼一 (ときしゅんいち)。5月7日生まれ。東京都出身。WITH LINE所属。主な出演は『アイドルマスター SideM』都築圭役、『TSUKIPRO THE ANIMATION』衛藤昂輝役、『A3!』瑠璃川幸役、『アニドルカラーズ』土岐結人役など(中)
濱野大輝 (はまのだいき)。3月30日生まれ。東京都出身。アーツビジョン所属。主な出演は『アイドルマスター SideM』円城寺道流役、『遊☆戯☆王VRAINS』鬼塚豪役、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ダンテ・モグロ役、『ALL OUT!!』春日寛邦役など(左)
野上翔 (のがみしょう)。9月4日生まれ。大分県出身。ヴィムス所属。主な出演は『アイドルマスター SideM』伊瀬谷四季役、『TSUKIPRO THE ANIMATION』久我壱流役、『THE MARBLE LITTLES(マーブルリトルズ)』アラン・レッドフォード役、『魔法陣グルグル』ゲイル役など(右)
撮影:Wataru Nishida(WATAROCK)

今回は、澪役の土岐隼一、郁役の濱野大輝、大地役の野上翔の3人にインタビュー。コンテンツについてはもちろん、3人の健康への意識や趣味といったパーソナルな部分にも直撃した。

▼バランスボールが擬人化!?

――バランスボールが擬人化というこれまでになかった発想に驚きました。

土岐 そうなんですよ。バランスボールって、すべての人にとって身近なものではないと思うので、これからどう僕たちに興味を持ってもらい、好きになってもらえるかが楽しみですね。キャラクターもまだ設定だけしか決まっていないんですけど、どうバランスボールと紐付いていくのかも期待です。

濱野 そうそう。普段からバランスボールやエクササイズに興味を持っている方たちが、どう受け取ってくれるのかは気になります。それに日常的に運動をしないような方たちが、『BBB』を通じて運動に興味を持って下さったら嬉しいです。個人的には僕も体を動かすのが好きなので、これからどういう運動をしていくのか楽しみです。

野上 僕は濱野さんとは逆に運動がからっきしなんですよ。なので、僕が一番『BBB』がターゲットにしている人たちの気持ちが一番わかるかもしれない……そう自負しています。「運動がきらいなのはわかっているよ。でも一緒にがんばろうぜ!」と親身になって助けていきたいです。

郁、澪、大地

――『BBB』は、趣味にたっぷりと愛情を注ぎ込んてきた、いわゆる"年貢系女子"の方々が、楽しみながら健康が出来るようにと始動したプロジェクト。みなさんは日常的に運動はどのくらいされますか? 濱野さんにはラグビーというイメージがありますけど。

濱野 運動は好きなんですけど、声優をはじめてから年に数回くらい運動ができておらず……「これじゃあかん! もっとしっかり体を動かそう」と思って、ジム通いをはじめました。自己流なので趣味の延長みたいな感じですけど、体を動かすだけでも体調は良くなるんだなと実感しました。

――ジムは週にどれくらい?

濱野 入ってすぐは2~3日おきくらいに行っていました。夏だったのでプールだけ入ることもありましたね。ほんとうは毎日行きたいんですけど、毎日トレーニングをしても効果がないので。

▼三者三様

――対する野上さん。運動はからっきしとのことですが。

野上 中学生のときは陸上部だったんですけど、怪我が原因で辞めてしまったんです。ちょうどそのくらいからお芝居に興味を持ったので、それ以来運動とは疎遠ですね。

――ジムに通ってみたいとかも。

野上 まったく!!

濱野 力強いねー。

野上 たとえば「痩せないといけない!」というとき、ジムに通うか断食するかの二択だったら、僕は断食を取ります。そのくらい運動が苦手なので……。

――両極端なふたりにはさまれて、土岐さんは?

土岐 ジムには友だちが働いているから行ったことがあるくらいですね。運動経験だと、小さいころに水泳と剣道を習っていて、高校のときはテニス部でした。あと、父親の知り合いが本屋さんで教科書販売という学校に教科書を納入する仕事をやっていて、僕も手伝っていました。教科書20冊で一束のブロックを何百回って往復して運んでいく、ということを小中高とやっていたんです。そうやって体が出来上がりました。

濱野 ナチュラルな体だ。

土岐 いまは全然やっていないから体がなまっちゃって。半年くらい前に友だちから誘われてテニスをやったんですけど、次の日に筋肉痛で体がバキバキになってしまって(笑)。なんか自分の体がいやになってしまって、運動しないとな、と。ジムでトレーニングするよりも、もっと体を動かしたほうが楽しいので、近場にある壁打ち場に行ったり、公園を走ったりしています。あとは剣道の先生のところで揉んでもらっています。

――まさに三者三様ですね。運動以外で健康を意識することは?

野上 それに関しては僕はもう脱落。不健康です(笑)。

濱野 うーん、どうしても食生活が乱れがちな仕事なので、サプリとかは意識して飲んでいます。あと、昼ごはんだけでも野菜をしっかり採るとか。

土岐 あー、食物繊維は一日一回は採るようにしてる。それと、味が好きだからキレートレモンを毎日飲んでます。

濱野 僕も今朝飲んだ。

野上 一昨日飲んだわ(笑)。

土岐 ちょっとビタミン欲しいときってあるんですよね。

野上 僕、大丈夫かな、この先(笑)。

濱野 早死にするかもよ。

野上 そんな気がする。

――そんなに食生活が荒れているんですね。

野上 もう荒れ放題ですよ。現状、健康に気を使っていることは何も思いつかない。肌ケアくらいかなあ。

土岐 僕は柔軟してます。姉がクラシックバレエをやっていたので、柔軟に付き合わされていたんですよ。だからいまもテレビを観ながら柔軟するのがくせになっています。

濱野 ストレッチは苦手だなあ。ふだんから声を出しているとかはあるけど。

土岐 下手に走るより、叫んだほうが汗が出ることもあるしね。