小田急電鉄は5日、特急ロマンスカー担当乗務員専用の新制服を2018年3月のダイヤ改正に合わせて導入すると発表した。同時にロマンスカーアテンダント(車内販売員)の制服もリニューアルする。
現在は特急ロマンスカー・VSE(50000形)に限定して担当乗務員専用の制服を着用しているが、2018年3月に運行開始する新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)の導入に合わせてすべての特急ロマンスカーの乗務員の制服を「特別なおもてなしにふさわしいもの」(小田急電鉄)に変更するという。
乗務員・アテンダントともに制服デザインをファッションデザイナーの小篠ゆま氏が担当。乗務員の新制服は暖色系のベージュを取り入れ、ナポレオンカラー風を採用することで、正統でシャープな印象に仕上げた。ラペル(身頃の折返し部分)のトリミングやネクタイ・帽子に、ロマンスカーのカラーリングとして親しまれるバーミリオンオレンジを配し、全体を引き締めている。機能面では型崩れのしにくさや汚れにくさを考慮し、撥水性・撥油性を取り入れた。
ロマンスカーアテンダントの新制服は、エレガントさとすがすがしさ、親しみやすさを意識した意匠に。カラーリングは、清楚で明るめの紺色をメインに、バーミリオンオレンジをポイントとしている。ほどよくシェイプさせたシルエットや、エレガントな印象を与える胸元のテーラードカラー、ふんわり仕上げた袖山、やわらかなシルエットのスカートなど、細部までこだわって仕立てた。
素材にもこだわり、それぞれの制服の素材にウールを混ぜることでソフトな風合いや高級感のあるシルエットに仕上げた。特急ロマンスカー担当乗務員専用の制服には優れた防シワ性のある素材を使用。ロマンスカーアテンダント用の制服には吸水・速乾・吸放出に優れた加工を施した生地を用いるほか、エプロンには超耐久撥水性能を保つ加工を施す。