「不動産テックの進化」を追求し、住まいに関する新製品や新サービスを生み続けているハウスコム社が、大学生を対象にしたビジネスコンテストを開催中。「キックオフイベント」から約1か月を経て、今回は「予選会」の様子をお届けします。
ここで、念のため当ビジコン展開概要を振り返ると、まずは今回の「予選会」で5チームが各プランを発表し、それにより「決勝大会」へと進出する上位2チームが選出。そして、最後に2017年11月26日開催の「決勝大会」にて、最優秀チームが決定します。「決勝大会」は、ハウスコム株式会社主催の賃貸住宅オーナー様向け大規模イベント内で開催されるとあって、今回の予選もよりいっそう意気込んでいる様子。審査員席には、イベント主催者代表のハウスコム社・代表取締役社長である田村穂(たむらけい)氏、そして、スペシャル審査員としてリクルート住まい研究所の宗 健(そうたけし) 所長、日本大学の清水千弘(しみず ちひろ)教授の計3名がいらっしゃいました。そして、いよいよ予選スタートへ。まずはエントリーチーム「Queen」のプレゼンからスタート。
1チーム目「Queen」:「高齢者の独立型シェアハウス 兼 学生のユースホテル」
フランスの政策『ひとつ屋根・ふたつ世代』をヒントに、高齢者が住む独立型シェアハウスに、僕たち学生がユースホステルとしてショート・ロングステイ可能で格安で住めるという内容。対象年齢は55~65歳、70歳以上は要相談を想定。学生側は、夕食を一緒に食べる通常宿泊と、宿泊費無料希望ならば夕飯準備や掃除、夜間在住、毎日一緒に夕飯を食べるといった特別宿泊を選ぶことができる仕組みです。物件の場所は、大学が集まっている東京23区を想定しています。物件に1週間以上滞在する学生は、認知度アップのため1週間に1本程度そこでの生活ぶりがわかる記事を投稿してもらうという条件もつけます。収益化の方法は、高齢者からの家賃、学生からの宿泊料金、提携企業からの収入(ウォーターサーバー、旅行会社、終活セミナーの開催など)。肝心のIT活用法としてはアプリケーションを導入し、学生の宿泊状況・面接、入居者同士のマッチングを、簡単なアンケート形式で情報共有してもらい、数字だと見えづらいデータを蓄積していくことを想定した提案でした。
2チーム目「スターフィールド」:「部屋探しを“見える化”する提案」
部屋探しの過程で不透明になってしまっているところに着目し、それを解決すべく「見える化」にこだわった、お部屋探しの新たなカタチを提案しました。現状のWEBサイトで物件を検索する際に「理想の部屋を見える化」するため心理テストを設置し、その結果をもとにユーザーにマッチする物件を提案していくというもの。それに加え、部屋での生活を想像できる動画を制作・公開する案や、今までの居住者が貸主をレビューする案なども。「最適な部屋」「未来の生活」「貸主/借主の信用」「部屋の信用」を見える化することにより、ギャップやトラブルが減少します。これにより、充足した生活の根幹を部屋が担ってくれる仕組みができ、顧客満足度が上昇、成約件数の増加につながるという内容で締めくくりました。
3チーム目「ウルトラソウル」:「愛育」
戸建てを買う際の調査資料で「教育環境がいいかどうかを重視する」いう回答が多かったことに着目。そこで、子育て世代が関心を向ける「新たな住まいに関する情報提供方法」について提案しました。子を持つ親世代は教育環境を重視し、戸建て購入の際に、価格の次に教育環境の良さを重視するようになりました。そこで、「子どもの将来を想定したうえでの住まい選択」を提唱し、子育て環境が一目でわかる不動産サイトを提案しました。内容は施設、地域、環境に対して、会員登録により自由に書き込みができるレビューを設置するというもの。使用手順としては、まず求める条件を順位づけし、地域を選択します。すると選んだ地域の住居環境がマップ上に表示され、物件や学校などの位置がわかるようにするという内容で、気になった物件、施設をクリックすると関連情報とレビューが出る仕組みを考案しました。
4チーム目「のど飴」:「WEALTH」
日本人の平均健康寿命が将来延びることから、将来の65~80歳は今よりもっとアクティブな世代になると考え、2030年からの開始を想定し、“第3の人生”という意味を込めた「WEALTH」というサービスを提案しました。男性は65歳以降も「働き続けたい」という気持ち、女性は「夫婦で移住・田舎暮らし」をしたいといった調査を元に、それらを同時に叶えられるアイデアを提案。今とはちがう新天地での生活ができるという、夢と希望のあふれるプランを考案しました。
5チーム目「em factory」:「SNS感覚での物件探し」
「契約」に関する調査の結果、物件を探し初めてから契約に至るまで1カ月程度もの時間がかかることに着目。その結果、「他の人がどうやって決めているのかをもっと知りたいはず」という結論に。そこで「SNS感覚での物件探し」を提案。物件とその項目ごとに、イイね、妥協、キビシイなどの評価の足跡を残せるというもので、物件ごとの魅力、どんな人に響いているかがわかるといったプランを提案しました。さらにユーザー自身の希望物件の特徴も浮き彫りになるという内容で、入居1ヶ月後には項目毎の満足度を調査し、イイねと満足度の関係性も分析。そういった情報を地図上にプロット・可視化することで、部屋を探していない人でも気軽に遊べるようなサイトを目指すという提案でした。
こうして「ビジコン」の予選が終了。第3回目となる次回は、この中から選抜された2チームによる「決勝戦」の様子をお伝えしていきます。審査員方からいただいたアドバイスを胸に、どのように進化したアイデアが生まれるのでしょうか。審査員方からいただいたアドバイスを胸に、どのように進化したアイデア生まれるのでしょうか。決勝大会についても、乞うご期待。
(マイナビ賃貸広告企画:提供【ハウスコム株式会社】)