11月18日、ソニーモバイルコミュニケーションズが「Xperia Hello!」(税別149,880円)を発売しました。「ソニー発のロボット」という点では犬型の「aibo」と同様ですが、aiboは"ペット"のような役割を果たすロボットなので、人と言葉でコミュニケーションを取るXperia Hello!とはスタンスが異なります。

むしろ、Xperia Hello!のライバルになるのは、シャープの「ロボホン」ではないでしょうか。ロボホンも人の言葉を話しますし、何より10月6日に発売されたWi-Fiモデル(3G・LTEに非対応のモデル)の本体価格は税込149,040円(一括払いの場合)で、Xperia Hello!と同じくらいです。

  • Xperia Hello!

    左がXperia Hello!、右がロボホン

Xperia Hello!とロボホンのWi-Fiモデル、果たして機能はどのように異なるのでしょうか。早速、気になる点を比較していきたいと思います。

モバイル性は

まず通信環境ですが、どちらもWi-Fiに対応しています。ロボホンWi-Fiモデルは、電話機能が使えなくなるものの、基本的には3G・LTE対応ロボホンと同様に外に持ち出せます。Xperia Hello!はバッテリーを搭載しているものの、電源を接続していないと使用できないので、外で使うことを前提としていません。

音声認識は

次は音声認識に関してです。ロボホンは3G・LTEモデルの発売から約1年半のアップデートにより、言葉の聞き取りもかなり良くなってきています。また、聞き取れなかった場合は「もしかして天気教えてってこと?」と聞き返してくるなど、工夫を感じます。

  • Xperia Hello!

    Xperia Hello!は、「ハイ!エクスペリア!」と声をかけると、反応してくれます

Xperia Hello!は、「ハイ!エクスペリア!」の呼びかけには、高精度に反応してくれますが、要件を言うと聞き取れないことも多々ありました。今後のアップデートで解消されるとは思いますが、現時点ではロボホンのほうが認識力は高い印象です。

アクションは

動きについては、手足があり逆立ちなどのアクションもこなすロボホンに対して、Xperia Hello!は顔の表情と動き、体のひねりなどで感情を表現します。 Xperia Hello!のほうが自由度が低く見えますが、動きに制約がある中で豊かに感情を表現するところには感心します。

キャラクターは

ロボホンは、そのキャラクターが「5歳の男の子」と設定されていることもあり、敬語はあまり使わず、子どもっぽい声で話しかけてきます。一方のXperia Hello!は、ロボホンよりも大人っぽい声で丁寧な言葉遣いをします。ロボホンは「友達」や「子ども」のようですが、Xperia Hello!は「コンシェルジュ」的。温度感はAppleの「Siri」やGoogleの「Google アシスタント」に近いでしょう。

  • Xperia Hello!

    前面に4.55インチの大型ディスプレイを搭載しており、音声と画面で情報を伝えてくれます