漫画家のやくみつる氏が1日、選考委員を務める「『現代用語の基礎知識』選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」の授賞式に登場し、暴行問題に揺れる角界を皮肉った。
やく氏は、今年はスポーツ関連の言葉が少なかったという指摘を受け、「『髄液漏れ』ですとか、『万歳三唱』とか、センセーショナルな言葉が出たので、いささか遅きに失し感がございます。そこをすくい切れなかったのが残念です」と、大相撲の暴力問題から飛び出した言葉を次々に挙げた。
そんな中、被害者である貴ノ岩が説教中にスマホを見だしたかのように、ポケットから自身の携帯電話を取り出し、「サヨナラ『新語・流行語大賞』君の時代はもう終わった」というネットニュースの記事に対して、「実に甘っちょろい記事だと思います」と反論。
「批評性が欠けてると言われていますが、『Jアラート』って結局役に立ってないんじゃんとか、『プレミアムフライデー』も流行ってないじゃんとか、そういう言葉もあえて入れてる訳なんです」と、選考の背景を説明した。
■『現代用語の基礎知識』選 2017ユーキャン新語・流行語大賞
●年間大賞 「インスタ映え」「忖度(そんたく)」
●トップテン 「35億」「Jアラート」「睡眠負債」「ひふみん」「フェイクニュース」「プレミアムフライデー」「魔の2回生」「○○ファースト」