エン・ジャパンは11月30日、「同一労働同一賃金」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は9月26日~10月23日、同社運営のサイト「エン派遣」を利用しているユーザー2,192名を対象に、インターネットで行われた。
同一労働同一賃金に賛成65%
調査によると、「同一労働同一賃金」の認知率は31%。また、「性別や雇用形態に関係なく、同じような仕事をしていれば同等の賃金を支払う」という"同一労働同一賃金"の考え方に、派遣で働く人の65%が「賛成」と回答した。
同一労働同一賃金の導入が進むことで期待することを聞くと、「給与アップ」(73%)が最も多く、次いで「仕事に対する評価の明確化」(55%)、「賞与の支給」(54%)と続く結果に。「給与アップ」と回答した人からは、「正社員・アルバイト等を経験して、雇用形態に関係なく同等の仕事をしているにも関わらず給与が異なっていたときにモチベーションにも影響していた経験があるため」(23歳女性)、「派遣でも、結局社員並みの仕事をさせられたり、責任を負わされたりする。給与が上がるわけでもなく、同じ企業に最長3年しかいられないのは不平等だから」(41歳女性)といった声が寄せられた。
給与UPのために8割超が資格取得に意欲
続いて、「賃金の差について、仕事上のどんな差なら納得できますか?」と尋ねたところ、「仕事への責任の重さ」(79%)、「仕事内容の違い」(67%)、「資格やスキルの有無」(58%)が上位に。賃金差を裏付ける明確な違いがない限り、不満が生まれやすいことがうかがえた。
「賃金を上げていくためにも、今後伸ばしたいスキルや取得したい資格はありますか?」と聞いたところ、実に83%が「ある」と回答。
具体的には、「エクセル・アクセスなどデータ集計・加工スキル」(63%)や、「ワード・パワーポイントなど資料作成スキル」(51%)、「語学スキル・資格」(46%)など、職場ですぐに活かせる実用的なスキルを挙げた人が多かった。