近畿日本鉄道、キヤノンマーケティングジャパン、KDDIの3社は11月29日、自律飛行する「スマートドローン」を鉄道災害発生時の情報収集に活用する実証実験を共同で実施すると発表した。
現在はおもに専用車両の走行や徒歩による巡回で点検を行っており、災害時の迅速な被害状況の把握が課題となっていた。そこで、長距離自立飛行が可能なスマートドローンに高精細な映像を撮影できるカメラを搭載し、近鉄の車庫にてさまざまな環境や状況を想定した飛行や動作を検証。ドローンを用いた効率的かつ安全な設備点検の実現をめざす。
今回の実証実験は、KDDIが10月に提供開始した「KDDI IoT クラウド ドローンパッケージ」の通信モジュールと運航管理システムを活用する最初の事例となる。日本初の「4G LTE運航管理システム」により、長距離区間の自律飛行をめざす。ドローンの機体と状況撮影用カメラはキヤノンマーケティングジャパンが提供する。実験開始時期は2018年2月以降になる見込みだという。