ここ最近、日本はもちろん、世界各国で流行しているのが"ベトナム料理"だ。野菜たっぷりのヘルシーな品々は、女性を中心にファンが急増中。今回、実際にベトナムに足を運び、地元人にオススメの料理を教えてもらったので紹介したい。現地でこの4品を食せば、その一日はお腹も心もハッピーに過ごせること間違いなし!
Breakfast:ベトナムが世界に誇る料理麺「フォー」
「あ、やっぱり」と思った人も多いかもしれないが、はい、やっぱり「フォー」です。ベトナムに行ったら、昼でも夜でも食べたくなってしまうフォーだが、現地では"朝ごはんと言えばフォー"なのだという。
その理由は、簡単に作れてささっと食べられることに加え、なんと言っても"ヘルシー"だから。それもそのはず、さっぱり味のスープに、具材は米粉の麺、モヤシやパクチーなどの野菜、そしてお肉と実に低カロリーなのだ。
ちなみに「フォー」とひと口に言っても、意外に種類が豊富なことをご存じだろうか。まず麺は、スタンダードな米粉麺「フォー」の他に、春雨麺「ミエン」、コシのある細い米粉麺「フーティウ」……などなどバリエーションがある(地域や店によっても異なる)。また、鶏肉入りが「フォー・ガー」、牛肉入りが「フォー・ボー」と肉の種類によっても呼び名が異なるのだ。
ホテル、屋台、チェーン店と街の至るところで見かけるフォーのお店では、ざっくりと種類を頭に入れておき、店員さんに聞かれたらすんなり答えられるようにしておくといいだろう。
Lunch:オバマ元大統領も絶賛した「ブンチャー」
「朝も麺だったのに、また昼も麺……?」と思うかもしれないが、フォーとはまったく違う味&食べ方の料理なのでご安心を。「フォー」が"ラーメン"だとしたら、この「ブンチャー」は"つけめん"。フォーとは違って、丸くて細い「ブン」という米粉麺を、日本人にはあまり馴染みのない甘酢スープにつけて食べるのだ。
今回ブンチャーを食べたのは、オバマ元大統領も来店したハノイの名店「フオン・リエン」。地元の人たちのオススメを注文すると運ばれてきたのが、山盛りの米粉麺、これまた山盛りのハーブ、お肉たっぷりのスープ、そして握りこぶし大の揚げ春巻き。さっそく麺をスープにつけて、よし食べよ……「違う!」と(喰い気味に)言われた。
聞けば、山盛りハーブも、ビッグ揚げ春巻きも、具材はすべてスープに投入し、そのうえで麺をつけめんスタイルで食すのだという。入れてみると、こんな感じ。
ひと口食べると……というか、ひと口ではわからないので、ガツガツ食べ進めると、口の中にいろいろな食材のいろいろな味が広がるのだが、まさかの旨い。甘酢スープ、炭焼き肉、春巻き、ハーブ、米粉麺……絶対にまとまらなさそうな食材たちが、不思議とまとまっていて、とにかく旨いのだ。
朝に食べたあっさり味のフォーとは真逆に、肉々しくてパンチが効いた麺料理を食べれば、午後からも目いっぱい観光を楽しむ活力が湧いてくるだろう。次ページでは午後からの必食グルメを紹介!