「生まれ変わったら猫になりたい。いや、鳥もいいな。虫になってしまったらどうしよう」。誰しも一度は、人間以外の生きものになった場合の生活を想像したことがあるはずだ。そんなファンタジーの世界が、東京・お台場で現実のものになるかもしれない。

  • 生きものの目線でサバイブ!

もしも人間以外の生きものになれるとしたら?

日本科学未来館(東京・お台場)は11月29日~2018年4月8日まで、企画展「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう-」を開催する。

  • 「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう-」

DVDの映像と連動で楽しめることが話題になった「動く図鑑 MOVE」の世界観をベースに企画された本展覧会は、生きものが持つ生きる知恵や技術を五感で体験できる展示が盛りだくさん。観察対象として生きものを学ぶのではなく、自分自身が生きものになってみることで、これまでにない形で“生物多様性”や“他者理解”を楽しみながら学べる。

  • 「トカゲのおっさん」世代の大人も、もちろん一緒に体験可能

熱帯雨林のユニークな生きものの生態を紹介する「ワンダー・ジャングル」エリアでは、イグアナの仲間「バシリスク」になって水上を走る疑似体験ができる。「バシリスク」は水の上を走る際、1秒間に20歩ものスピードで脚を動かすのだとか。ウォーターベッドのような感触の足場を天敵に追われた気分で駆け抜け、ジャングルの厳しさに触れよう。

  • 「メタルギア」フリークもドキドキなスニーキングミッション

競争を勝ち抜く進化を体感できる「ミラクル・サバンナ」エリアでは、ライオンになって獲物を狩る気分が味わえる。“だるまさんが転んだ”の要領でサバンナの低草木に身を隠し、食物連鎖のリアルを肌で感じれば、なぜライオンが“百獣の王”と呼ばれるのかが分かるかもしれない。

  • 改めてデザインの美しさに気付かされる、再現度の高いダンゴムシの鎧

足下の世界をテーマにした「スモール・ガーデン」エリアでは、小さな生きものが担う“分解”の役割や、有機物の循環、植物との関わりが学べる。ダンゴムシや、その天敵であるアリになってみることで、ダンゴムシが丸くなる理由が明らかになるに違いない。

  • 実際にペンギンになってみると、そのフォルムに速く泳げるのも納得するはず

海中世界の序列が垣間見える「サバイバル・オーシャン」エリアでは、人からは見えずとも熾烈な生存競争が繰り広げられている海の神秘を覗ける。ペンギンを模したキュートなコスチュームと、巨大ザメ・メガロドンの迫力満点なビジュアルとのギャップは、思わず写真に収めたくなるほど。

  • 戦隊モノの敵キャラを見る目も変わるかも?

「生きものギア・センター」では、生きものの特徴的な部位を“ギア”として装着することで、進化の不思議を感じることができる。ライオンの噛む力と同じほどのパワーを持つ「ヤシガニのはさみ」、青い宝石と呼ばれる「モルフォチョウのはね」、反り返った形が独特な「アフリカスイギュウのつの」の3種類を用意している。

  • 「キミにとどけ!」というフキダシなどのディテールも味わい深い

さまざまな仕掛けが隠された「巨大図鑑」もお見逃しなく。スカンクのおならやトラのおしっこなどの“におい”体験、ホエザルのように“大声”を出すゲーム、サイやキリンの“うんち”観察など、五感と好奇心を刺激されるコンテンツが揃う。

  • まばたきなどの細かな動きも再現されており、思わず目が釘付けに

期間中は、平日50日間限定で体験型恐竜ライブショー「DINO-A-LIVE」も開催する。全長4.5mの肉食恐竜「ラプトル」が会場内に出没し、まるで生きているかのように暴れまわる姿はまさに戦慄。なまはげ20体分に匹敵するトラウマを与えかねないほどの仕上がり具合なため、小さな子ども連れの方は気を付けてほしい。

「ももくろちゃんZ」も展覧会を応援!

「ももいろクローバーZ」による新プロジェクト「ももくろちゃんZ」が本展示会の応援団に就任し、開催に先立って展示の体験を行った。

  • 「20代になって1番はしゃいだかも」と本展覧会を語る「ももくろちゃんZ」のメンバー

今回ももくろちゃんZの面々は、水上を走る「バシリスク」体験と、求愛ダンスを習得する「ももくろちゃんZと! LOVEダンスゲーム」に挑戦した。

  • 息を切らすほどの盛り上がりを見せる場面も

「ももくろちゃんZと! LOVEダンスゲーム」は、知育番組「ぐーちょきぱーてぃー」とコラボレーションした体験展示。ももくろちゃんZのメンバーと一緒に、さまざまな動物たちの求愛行動をダンスしながら学ぶゲームとなっている。

ここでしか手に入らないオリジナルグッズも登場!

『進撃の巨人』コラボをはじめとする、会場限定販売のグッズも多数ラインナップ。クリアファイルや付録付きの図鑑、フィギュア、カードゲームなど、「動く図鑑 MOVE」関連グッズを含む100種以上のアイテムを販売する。

  • 男の子も女の子も楽しめる品揃え

開館時間は10~17時(入場は閉館時刻の30分前まで)、毎週火曜日と年末年始(12月28日~2018年1月1日)は休館となっている。 また、入場料は、大人が1,900円、シニアが1,700円、小学生~18歳が1,300円、4歳~小学生未満が1,000円、3歳以下は無料となる。同チケットで、日本科学未来館にて行われている常設展を見ることもできる。

あえてVRなどは使わず、想像力を刺激するためアナログな手法にこだわった展示の数々は、あちこちにイメージのタネが散りばめられている。子どもから大人まで、年齢を問わず学ぶ楽しさを感じられる本展示に足を運び、好奇心を呼び起こそう。

※価格は全て税込