東京都・板橋の本格的窯焼きピッツァ&パスタ食べ放題に心が躍った

みんな大好きなピッツァ&パスタ。おいしい店はたくさんあるけれど、価格の割に量が物足りなかったりすることもある。一度でいい、本格的なイタリア料理店で窯焼きピッツァとパスタを思う存分食べてみたい! そんな食いしん坊な願望を実現できる店が板橋区にあった。今回は、「イタリアンフェリチータ」(東京都板橋区)でピッツァ&パスタ食べ放題をはじめとする、おいしいランチメニューを目一杯食べてきた。

「イタリアンフェリチータ」(東京都板橋区)は大きな看板があり、すぐに分かるはず

ランチにはピッツァとパスタが食べ放題!!

同店は、都営三田線「志村三丁目駅」を出て徒歩5分ほど。道路沿いに「イタリアンフェリチータ」の大きな看板が見えてくる。一見すると、なかなか豪快な印象だ。店内に入ると、おぉ～! 奥行きがあってけっこう広い。カウンターの上にある煉瓦でデコレーションされた壁もなんだか洒落ていて、広いけれど落ち着けそうな家庭的な雰囲気がある。

奥行きがあり広い店内は34席ある

オーナー&シェフを務める西澤隆さんによると、店は3年前にオープンしたという。もともとファミリーレストランチェーンの店長だったという西澤さんは、その経験を生かしつつ、この店を開くにあたってほぼ独学でイタリア料理を学んだのだとか。

オーナー＆シェフの西澤隆さん。取材は11月だったけどなぜかハロウィン仕様のエプロンがイイ!

お店の売りは、生パスタと窯焼きピッツァ。さまざまな種類のピッツァとパスタがあって迷ってしまうのだが、そんな人に超オススメなのが、「フェリチータのランチ食べ放題」。なんとピッツァ食べ放題(大人/税込980円、小学生/税込700円、幼児/税込300円)、パスタ食べ放題(大人/税込1,280円、小学生/税込980円、幼児/税込300円)、さらにパスタ&ピッツァ食べ放題(大人/税込1,680円、小学生/税込1,280円、幼児/税込500円)。

その日のオススメを見るのも楽しい

しかも、作り置きの食べ放題ではなく、生パスタと窯焼きピッツァをオーダーしてから作ってくれるのだ。そんなことってある? しかもこのお値段、さらに時間制限はほぼなし! ちょっと他ではお目にかかれないのではないだろうか。

店内入口近くにある窯で焼かれたアツアツのピッツァが食べ放題なんてどうかしているってくらいうれしい

窯で焼いたモチモチのピッツァとパスタは絶品

よ～し、せっかく来たんだから、パスタ&ピッツァ食べ放題にしてみよう。早速、ピッツァは「マルゲリータ」「しらす」「ゴルゴンゾーラ」、パスタは「明太クリーム」を注文した(通常は1回の注文につきピッツァは2品、パスタは1品まで)。

まずは、パスタの「明太クリーム」をひと口。麺は、中央に穴が空いている「ブガティーニ」を使用しており、2.4mmある太い麺は歯ごたえがモッチリ。ちょっとマカロニに近い食感だ。穴が開いていることもあり、濃厚な明太クリームがよく絡まってベストマッチ。またこの明太クリームがうまいんだな～。思わず、皿についたソースを全部なめてしまいたくなる衝動に駆られるくらいだ。

食べ放題の「明太クリーム」。ほかにも「きのこと小海老」「アラビアータ」「ボロネーゼ」等、生パスタが食べ放題。これって都内でも珍しい

パスタの量は120gで、麺の太さは2.4mm。食べごたえ満点だ

そして、窯焼きピッツァ。チーズとはちみつの相性抜群な「ゴルゴンゾーラ」、たっぷりモッツァレラチーズが乗った「マルゲリータ」、大葉の香りも豊かな「しらす」と、窯から出されたばかりのアツアツの味をちょっとずつ食べられるなんて、ピッツァ好きにはこのうえない幸せだ。

ピッツァ食べ放題では15、6枚食べた女性もいたそうだ。それだけ食べる気持ち、わかる!

チーズたっぷりの「マルゲリータ」

パリッサクッとしてモチモチ、しっかりした小麦の味を感じられる生地がおいしい。塩気のある「しらす」と、はちみつがかかった甘い「ゴルゴンゾーラ」を交互に食べながら完食。これなら何枚でも食べられそうだ。

大葉の香りとしらすの塩気がほど良い感じのしらすピッツァ

はちみつが絶妙にスイートな「ゴルゴンゾーラ」

さらにおすすめランチメニュー「北海道産仔牛(8カ月～10カ月)のサイコロステーキ150g」(税込980円)もいただいた。オリーブオイルとにんにく、ローリエで漬けてから焼いた仔牛肉は、風味がよく柔らかい。スモークソルトとコショウによるシンプルな味付けをすることで、肉の味を最大限に生かしているので、かみしめるごとに肉のうま味がジュワ～っと口中に広がってもうたまらん。こんないい肉がこの金額で食べられるって感激だ。

オススメのランチメニュー「北海道産仔牛(8カ月～10カ月)のサイコロステーキ150g」(税込980円)

牛の腰からももにかけての、ランイチ(ランプ・イチボ)と呼ばれる部位は柔らかくて豊潤な味

マヨネーズを使わずに生クリームとチーズで作ったポテトサラダも絶品

なお、フェリチータでは「こども食堂」という取り組みを実施しているという。どういったものなのか西澤さんに聞いてみると、「今、家でご飯を1人で食べている子どもが多いって聞いたので、それだったらおこづかい程度の金額で、レストランで食べてもらえたらと思って始めました。月1回、月曜日の15時～17時は宿題をやる時間にあてて、17時～19時はみんなでご飯を食べるんです」とのこと。

おいしいイタリア料理を心ゆくまで満喫できるゆったりした座席

集まる人数はだいたい30人。一番多いときは80人来たそうで、「そのときはご飯が足りなくて大変なことになりました(笑)」と語る西澤さん。もともと地元の生まれであり、地域に貢献しようと思って「こども食堂」を始めたんだとか。

カウンターの上の煉瓦をデコレーションした壁がオシャレ

なるほど、そんな思いが地元で愛されるアットホームな店の雰囲気を作り出しているようだ。お客さんも地元の方が多いという。「こども食堂」についても詳しく書いてある店のホームページを開いてみると「心躍るイタリアンをアットホームな空間で堪能!」と書いてある。まさにそのとおり。大人も子どもも心躍るおいしいイタリアンを食べに、ちょっと足を伸ばしてみてはどうだろう。