朝日新聞出版は11月28日、週刊朝日ムック「よくわかる!がん最新治療シリーズ」の第4弾『肺がんと診断されました』(886円・税込)を刊行した。
同書によると、日本で「肺がん」と診断される人は13万3,800人、年間死亡者数は7万3,838人で、日本人のがんの年間死亡者数1位であるという。同書は肺がんと診断された人や、「肺がんの疑いがある」と言われた人を対象にしたムック。診断結果でわかることから、手術・放射線治療・薬物療法といった治療法までを詳しく解説している。
がんの中でも肺がんは、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬などの新薬が次々に登場しているという。特集では国立がん研究センター中央病院・副院長の大江裕一郎医師らが、進行肺がんの薬物療法について解説。個別化が進む現状について伝えている。
また、国立がん研究センター東病院の後藤功一医師らが、高齢者の集学的治療について解説。高齢者が「治療なし」を希望する事例や、高齢者に手術すべきかどうかの科学的根拠がない今、今後の臨床試験の動きがどう進んでいくかを取材している。
そのほか、セカンドオピニオンや医師との関係、入院や緩和ケアなど、肺がんの治療中にありがちな困ったことの解消方法をまとめた「がんで困ったときのQ&A88」や、手術数を独自調査した「肺がんのいい病院全国440リスト」も掲載した。