東京商工リサーチは11月27日、2018年に創業100周年など周年を迎える企業の抽出・分析結果を発表した。それによると、2018年に創業100周年を迎える企業は1,760社となった。

最古の周年企業は創業1,300年の善吾楼

2018年に創業100周年を迎える企業のうち、製造業ではパナソニックや自動車部品のトヨタ紡織、電子部品の日東電工、ベアリングのNTNなど、世界的な企業に成長したメーカーが並ぶ。このほか、損害保険のあいおいニッセイ同和損害保険、りそな銀行も創業100周年を迎える。

  • 主な100周年売上上位企業(出典:東京商工リサーチWebサイト)

2018年に周年を迎える企業のうち、最古の周年企業は創業1,300年の善吾楼。同社は石川県小松市の粟津温泉で旅館「法師」を運営しており、奈良時代初期の718年に開湯したといわれている。

創業700周年は産業機械販売の小保方鋼機(群馬県)。創業300周年は酒類販売の山中兵右衞門商店(静岡県)など8社。創業200周年は燃料や建材販売の服部興業(岡山県)など50社。創業50周年は三井住友ファイナンス&リースなど2万9,676社に上る。

周年企業を産業別にみると、創業50周年は建設業の1万3,177社(構成比44.4%)が最も多く、次は製造業の4,402社(同14.8%)。創業100周年は製造業の538社(同30.5%)がトップ。創業200周年も製造業の19社(同38.0%)、創業300周年も製造業の4社(同50.0%)が最多となった。

地区別では、創業50周年は関東の9,769社(同32.9%)が1位。創業100周年も関東の523社(同29.7%)が最も多かった。

同調査は、東京商工リサーチの企業データベース(約310万社)から、2018年に創業100周年など周年を迎える企業(個人企業・各種法人を含む)を抽出、分析した。