エヌピーディー・ジャパンは11月28日、アスレジャーに関する市場分析を発表した。アスレジャーとは、アスレチック(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語。運動着を街着にするファッションを指し、特に米国で浸透しているという。

日中韓のアスレジャー市場規模、最小は?

2016年(1月~12月計、0~13歳除く)のスポーツアパレル市場をみると、金額市場規模は3,800億円、成長率は前年同期比5.7%の上昇。使用用途は、スポーツ使用が76.9%、スポーツ以外のカジュアル使用が23.1%で、アスレジャーはこのカジュアル使用を指す。

続いて、日本・中国・韓国におけるアスレジャー市場を比較したところ、日本が最も小さく2016年は870億円。他方、韓国は日本の約3倍に当たる2,690億円、中国は約4.5倍に当たる4,670億円に上った。

  • アスレジャー 日本・中国・韓国 市場規模比較 成長率(金額単位 B=10億) NPD Japan,エヌピーディー・ジャパン調べ

2017年の日本のアスレジャー市場規模は880億円と予想。日本の成長率は2.0%で、中国の20.3%、韓国の3.1%より低くなると見込んでいる。

日本のアスレジャー市場が低迷している要因としては、日本は中国・韓国と比べてスポーツウェアのカジュアル使いが定着していないこと、ファッションのリード役である女性にアスレジャーが浸透していないことなどが考えられるという。