「ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao」はこのほど、「日中のパフォーマンスに関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は8月、全国の20~59歳の男女668名を対象にインターネットで実施したもの。
最も日中の眠気やだるさを感じる曜日・時間を尋ねたところ、休み明けの「月曜午前中~15時」が最も多かった。次いで「木曜12時~15時」という結果になっている。最も仕事がはかどる時間について聞くと、「月曜・火曜午前中」と「金曜15時~18時」という回答が多かった。
睡眠専門医の白濱龍太郎先生は、月曜は眠気やだるさを感じる人と仕事がはかどる人に二極化していると指摘。「週明けの不調は、土日の過ごし方が原因と考えられる」と白濱先生はコメントしている。
すべての年代において、最も眠くだるい時間帯は「12時~15時」だった。しかし20代の男女は「午前」と答えた人が男性44.7%、女性34.6%で、他の年代よりも10ポイント以上多い。20代は午後に加え、午前中も眠くだるい傾向にあることがわかった。白濱先生は「夜の過ごし方が翌日の午前に影響している可能性がある」と分析している。
白濱先生は、日中の仕事のパフォーマンスを上げるためには、夜にしっかり休息をとり、身体の疲労を回復させて意識的に昼間の覚醒レベルを上げることが大切であると話す。日中に覚醒するためには「昼寝をすること」も有効とのこと。15時より前に昼寝をするようにし、時間は15~20分程度にとどめるとよいという。
休憩もとれない時間にどうしても眠くなった場合は、交感神経を刺激するのも効果的としている。交感神経は適度な緊張状態をつくることや、感覚器官に刺激を与えることで活発になる。
具体例として、白濱先生は「歯磨きなどで口をすっきりさせる」「いつもメール連絡の人に電話をかけてみる」「会議では前方の席に」「ストレッチをする」などの例を挙げている。