カシオ計算機は11月24日、メタルウオッチ「OCEANUS」の世界観を伝えるイベント「OCEANUS PREMIUM PARTY 2017」を開催しました。印象的なブルーで統一された会場には、2017年冬モデルの新製品や、歴代のOCEANUSシリーズが展示されており、多くの来場者が見入っていました。
2017冬モデルも展示
まずは展示されていた製品の紹介しましょう。イチバンの注目を集めていたのは、やはり2017冬モデルとして10月6日に発売された「OCW-G2000G」と「OCW-G2000E」(こちらは世界限定300本)でした。世界中で正確な時刻合わせを行う機能として、標準電波、GPS、Bluetoothによるスマートフォン連携という3つからなる「Connectedエンジン 3-way」を装備。ソーラー発電で駆動し、ブルー蒸着を施したサファイアガラスベゼルがとても印象的な仕上がりになっています。
続いて、10月発売に発売されたチタンベゼルモデルの「OCW-G2000」と、クロコダイルバンドを採用した「OCW-G2000L」(こちらは世界限定500本)。
そして11月に登場の新シリーズ「OCEAN BLUE」から、Connectedエンジン 3-way搭載の「OCW-G2000F」と、Classic Line「OCW-T2610F」の2モデル。これまでのシリーズとは印象の異なる「光と影が織りなす神秘的な洞窟のブルー」が表現されています。
既存のラインナップからは、OCEANUSのプレミアムライン「Manta(マンタ)」のペアウオッチを。シンプルなフォルムが美しいスタンダードモデルの「Classic Line」ともに、いずれも10万円台の中盤から後半の製品となっています。
そして歴代コラボレーションモデルから、2014年の「奥田民生モデル」、2015年の「CRAZY KEN BANDモデル」「東京スカパラダイスオーケストラモデル」も展示されていました。こちらは生産終了につき参考展示です。
技術がデザインを本物にする
食事と音楽が振る舞われた会場では、ゲストによるトークセッションも。語りは、OCEANUSが提案するWebスタイルマガジン「BLUE MOTIONS」編集長の長崎義紹氏、時計ライターの篠田哲生氏、カシオ計算機 デザイン企画部の花形茂氏の3名。
長崎氏が「ギリシャ神話に出てくるオケアノス(海の神)の名にちなんでいるOCEANUSですが、ネーミングの由来とブルーのコンセプト、どちらが先だったのでしょう」と話をふると、花形氏は「名前が先ですが、ブルーへのこだわりは強いですね。上質で深みのある青を表現するために、2年くらい開発を重ねました」と明かします。
そこへ篠田氏は「デジタル時計のG-SHOCKのイメージが強いカシオが、洗練されたドレッシーな青を使ったビジネスモデルのOCEANUSを出したのが2004年。当時は新進気鋭のブランドが出始めた時代で、時計業界も変革の時期だった。いま振り返ると、OCEANUS誕生は必然性がありましたね」と応じました。
「カシオの作る製品のバックボーンには、必ず技術があります。それを、どうやってデザインで表現できるか。背景に技術があるから、デザインが本物になるんです」と花形氏。
技術というキーワードから、BluetoothとGPSに対応した電波ソーラー腕時計の話題になり、なぜBluetoothとスマートフォン連携が必要なのかという話題に。
花形氏が「時刻の精度へのこだわりですね。安心感、使いやすさにつながります」と説明すると、篠田氏は「鉄筋コンクリートの住居なら電波が入らないこともあります。空港から目的地に着くまで、GPSをキャッチするタイミングがないこともある。スマートフォンと連動できると、ネットワークを経由して正しい時刻を取得できるので、そこにまったくストレスがないんですね」とコメント。長崎氏は「アナログの腕時計を、デジタルのスマホアプリを使いながら設定するのが不思議な感覚で面白みがあります。スマートウオッチではなく、腕時計の正当な進化をさせたわけですね」と解説しました。
このあと、会場では正解者にOCEANUSが当たるクイズ大会を実施。「OCEANUSのデビューした年は?」「日本版GPS衛星の名前は?」「OCEANUSのOCW-G2000は1日に何回、Bluetoothによる自動時刻修正を行う?」といった問題が出題され、3名にOCW-G2000Gなどの最新モデルが進呈されました。また、ORIGINAL LOVEで知られるミュージシャンの田島貴男氏によるスペシャルライブも行われ、会場を盛り上げました。