JALとアエロフロート・ロシア航空(SU)は11月27日、日本=ロシア間の航空便の選択肢の増加による利便性とサービスの向上、相互送客による企業価値の向上を目的とした包括的業務提携を行うことについて覚書を締結した。
1月1日に日本とロシアの両国が互いにビザ発給要件を緩和した後、両国間の渡航者数は順調に増加している。日本=モスクワ線を50年以上運航しているJALとSUで人的・文化的・経済的交流のますますの活性化を共通の目的とし、まずは2018年度以降に、JAL運航便は日本=モスクワ線と日本国内線および国際線、SU運航便は日本=モスクワ線およびモスクワ=ロシア国内各都市の路線でコードシェア予定している。
コードシェア実施路線、開始時期などの詳細については、準備が整い次第、改めて発表される。また、JALとSUは将来的に、マイレージ提携、モスクワでのJALが利用する空港の移転や共同事業の検討など、さらなる業務提携について検討していく。
アエロフロート・ロシア航空(SU)はロシアの主要航空会社であり、SkyTeamグローバルエアラインアライアンスのメンバー。SUとその提携航空会社は世界177カ国、1,074都市に就航しており、2016年にSUは2,900万人に利用されている(子会社を含むアエロフロートグループ全体では4,340万人)。
SUはSkytraxによりカスタマーサービスの高い品質が認められ、4つ星を獲得した最初のロシアの航空会社であり、2017年には、SUはSkytraxの「ワールド・エアライン・アワード」で6度目の「東欧で最高の航空会社」の賞を受賞した。また、最先端の評価および戦略コンサルタント企業Brand FinanceによりSUはロシアで最も強力なエアラインブランドに挙げられているた。TripAdvisorでも利用者により、「ヨーロッパ最高のエアライン」に選ばれ、2017年フライヤー・アワード受賞式で「中国で最高の国際線エアライン」と評されている。
SUは世界でも最新の航空機を運航する航空会社で、214機の航空機を保有。SUはモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港を拠点としている。また、航空安全分野のグローバルリーダーに数えられており、世界的に認められている安全評価基準である「外国航空機の欧州共同体安全評価査定」(SAFA)で世界基準の指数を獲得している。