日本経済団体連合会は11月27日、「2017年度 新卒採用に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2017年7月28日~8月31日、有効回答は経団連企業会員553社。
選考で重視した点、1位「コミュニケーション」
2017年4月入社対象の採用選考活動を実施した企業は98.9%で、調査開始以降で初めて98%台に乗った。2018年4月入社対象(実施予定を含む)の採用選考活動についても、98.4%と高い数値となった。
採用計画数の達成状況をみると、2018年4月入社対象については、企業の30.7%が「計画に届かない」と回答。前年と比べて6.2ポイント増加しており、経団連は「採用難の影響が一定程度見られる」と分析している。
新卒採用市場に関する評価を尋ねると、「前年より売り手市場(学生側が有利)」と答えた割合は、2017年入社対象では86.4%、2018年入社対象では85.4%と、2年連続で8割を上回った。
選考にあたって特に重視した点は、「コミュニケーション」(82.0%)が15年連続の1位。2位は9年連続で「主体性」(60.7%)、3位は「チャレンジ精神」(51.7%)、4位は「協調性」(47.0%)、5位は「誠実性」(44.2%)の順となった。
前年と比べた採用選考活動の状況の変化を聞くと、「他社の内々定を保持したまま面接を受ける学生が増加した」には57.8%の企業が「あてはまる」と回答。また「内々定を辞退する学生が増加した」についても、39.4%の企業が「あてはまる」と答えた。