高橋書店はこのほど、「働き方改革」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査時期は2017年11月、調査対象は紙の手帳の利用経験がある日本全国20~60代のビジネスパーソン、有効回答は730人。
「業務量が以前のままで、仕事が終わらない」
勤務先で「働き方改革」(長時間労働の改善)は行われているか尋ねたところ、「行われている」は53.4%、「行われていない」は46.6%となった。
働き方改革の導入により困っていることを聞くと、「働ける時間が短くなったのに、業務量が以前のままのため、仕事が終わらない」が最も多く41.5%。次いで「仕事が終わっていなくても、定時で帰らなければならない」が25.6%、「長時間労働を改善するための、具体的な現場の対策・体制がまだ整っていないため、スタッフ間で混乱が起きたことがある」が24.4%と続いた。
同社は、ビジネスパーソンの約4割がジタハラ(時短ハラスメント)被害につながる悩みを抱えていると指摘。「ジタハラ(時短ハラスメント)」とは、現場をよく知らない会社の上司などから、「残業をするな」「(仕事が終わっていなくても)定時に帰れ」など、長時間労働を改善するための具体的な対応策の提案がないまま、頭ごなしに業務を切り上げるよう強制されることを指す。
特に責任感が強く真面目なビジネスパーソンほど「帰れ」と言われることをプレッシャーに感じることが多く、精神的に追い詰められるケースもあるという。