日本AMDは11月18日、東京・秋葉原の秋葉原UDXにて、ユーザーイベント「AMD FAN DAY FESTIVAL」を開催した。RyzenやVegaなど注目度の高い製品に加えて、AMDのイベントとしては久しぶりの休日開催とあって、多くのユーザーが詰めかけた。

休日に開催するイベントは久しぶりともあって多くのユーザーが訪れた

アジア・パシフィック/日本担当チャネルセールスディレクターを務めるMichael Liao氏は、Ryzenをローンチして以来、PCコミュニティにワクワクを届けてきたという。発売してしばらくしてもいまだネット検索などで高い注目を集めているという。

Michael Liao氏

Web検索で高い注目度を集めるほか、メディアでもレビューが増えたという

一方でパートナー企業もゲーミングPCやクリエイター向けPCをはじめ、さまざまな製品にRyzenを採用しているとして、「AMD、ユーザー、パートナー、みんながハッピーになっている。われわれの競合以外は」と会場を笑わせた。

現状でもPCに加えて、MacやゲームコンソールにもAMD製のプロセッサは導入されているが、サーバ向けCPU「EPYC」やGPGPUを見据えたアクセラレータ「Radeon Instinct」といった製品で、今後はHPCやマイニングといった領域にも拡大するとした。

すでにさまざまな製品にAMDプロセッサは利用されている

「EPYC」や「Radeon Instinct」でサーバ領域にも「AMD復活」を印象付ける

続けて、デスクトッププロセッサのマーケティングマネージャーを担当するDon Woligroski氏は「2017年は非常にすばらしい年だった。RyzenによってAMDがハイエンド領域に返り咲き、存在感を取り戻した」と振り返る。

Don Woligroski氏

Ryzenはゲーミングでも競合製品と比較して遜色ないパフォーマンスを実現するほか、マルチスレッドが効く場面では競合を大きく上回るとアピールした。

ゲーミングのパフォーマンスはCoffee Lake-Sとそん色ないという

マルチスレッドが効く処理では競合を上回る

また、GPUプロダクト・マーケティング・シニアマネージャーであるAdam Kozak氏も「2017年はVegaを投入し、AMDがエンスージアスト向けゲーミング市場に帰ってきた」と表現。AMDが協力しているゲームタイトルだけではなく、競合が強いタイトルでも高い性能を発揮すると強調する。

Adam Kozak氏

さまざまなゲームタイトルで競合よりも高いパフォーマンスを実現するとしている

継続的にソフトウェアをアップデートすることでパフォーマンスを改善している

さらにこのところ注目を集める仮想通貨のマイニングでは、GCNアーキテクチャが優位であるとして、競合製品よりも高いハッシュレートを実現できると説明した。

Moneroのハッシュレート

いまのAMDを詰め込んだ展示ブース

展示スペースではマザーボードメーカーやBTOメーカーがブースを出展するほか、マルチディスプレイでのゲーム体験やマイニング、オーバークロックなどさまざまなデモも披露された。

マウスコンピューターはRyzen搭載PCでOculus Riftをデモ。ハンバーガーをゾンビに投げつけて人間に戻すタスク管理ゲーム「Dead Hungry」が体験できた

ドスパラはAMDプラットフォーム採用のGALLERIA ATRSを展示

ユニットコムはRyzen搭載PCでAcerのwindows MR対応ヘッドセットをデモ

ツクモは小型PCゲームPC G-GEAR miniを展示

サイコムはハイスペックPC「G-Master Spear」を展示

GIGABYTEはイルミネーション機能に力を入れているが、それを象徴するようなきらびやかな展示

ASUSは近日中に日本でも投入するX370搭載のMini-ITXマザーボードを展示

また、AMDとは関係ないがハイエンドゲーミングルーター「GT-AC5300」の先行展示も

ASRockは展示に加えて、Nick Shih氏と清水貴裕氏によるOCの実演も

MSIは製品展示に加えてハイエンドシステムによるゲーミングデモ

MBIOSTARはMOD PCを展示

mまたマイニングのデモにもBIOSTAR製マザーボードが使われてた