国土交通省は11月21日、2015年版の「全国都市交通特性調査(第6回)」の結果を発表した。それによると、20代男性の休日の移動回数(外出回数)は1日当たり1.24回に減少し、調査を開始した1987年と比べてほぼ半減したことがわかった。
20代の移動回数が低下
調査日に外出した人の割合(外出率)は、平日80.9%、休日59.9%と、調査開始以来、最低値を更新。また1日の移動回数も、平日2.17回、休日1.68回と、こちらも過去最低を記録した。
移動回数を年齢別(80歳以上を除く)にみると、平日・休日とも50代が最も多く平日2.37回、休日1.97回。一方、最も少なかったのは20代(平日1.96回、休日1.43回)で、70代(平日2.10回、休日1.60回)を下回った。同省によると、若者の移動回数の低下は諸外国においても同様の傾向がみられるという。
20代の外出率を男女別にみた場合、男性は平日81.2%、休日51.1%、女性は平日80.2%、休日60.1%。移動回数は、男性が平日1.91回、休日1.24回、女性が平日2.01回、休日1.61回。外出率、移動回数ともに女性が男性を上回った。また調査を開始した1987年と比べると、休日の男性の移動回数は47%減少したことがわかった。
20代の移動回数を就業形態別に比較すると、平日・休日とも正規が最多(平日2.13回、休日1.56回)。次いで非正規(平日1.78回、休日1.35回)、非就業(平日1.34回、休日1.12回)と続いた。なお、正規と非正規の差は若者が顕著だった。
同調査は5年に1回実施。調査対象は全国70都市4万3,700世帯。