アイデムの人と仕事研究所は11月8日、「2018年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査(10月1日時点)」の結果を発表した。調査は10月1日~3日、2018年3月卒業予定で、一般企業への就職を希望している大学4年生及び大学院2年生の男女を対象に、インターネットで行われた。有効回答数は655名(男性288名、女性367名)。
内定獲得し就活終了段階が8割弱
10月1日時点の主な活動状況は、「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生が最も多く、前回調査(9月1日時点)から5.3pt増の78.3%に上った。
また、各活動ステータスに到達した学生の割合は、「準備活動段階」が最も多く98.3%、「エントリー活動段階」が96.6%、「面接・試験段階」が95.0%、「内定獲得段階("内定獲得/就活継続段階"+"内定獲得/就活終了段階")」が87.9%となった。
内定獲得状況は、「内定なし」が12.1%。「内定あり」は前年から1.2pt減の87.9%となった。内定獲得社数は、平均で2.3社。うち、内定獲得社数が「2社」以上だった学生の割合を複数内定獲得率として集計すると、64.1%となった。
応募企業数22.2社、面接企業数11.8社
応募企業数の平均は22.2社と、前年よりも4.9社、前々年からは12.9社減少した。内定獲得状況別にみると、「内定なし」の学生は平均15.2社と、「内定あり」(22.9社)の学生に比べて応募活動が少ないことが読み取れた。
面接選考企業数は、平均で11.8社。前年調査に比べ、応募企業数は減少しているにもかかわらず、面接選考企業数は1.7社減と微減に留まり、前年よりも面接選考に進みやすい状況がうかがえた。
働く上で働きやすさを重視
10月1日時点の志望業界について聞くと、「ソフトウェア・通信」と「メーカー(化学・食品・化粧品・医薬品)」がともに19.7%で最多となった。次いで、「商社」(19.5%)、「メーカー(自動車・機械・プラント・電機・電子・精密)」(17.3%)、「金融・証券・保険」(16.0%)と続いた。
学生に、「給与の高さ」「仕事の内容」「働きやすさ」の3つのうち、働く上で大切にしたいと思うものを1つ挙げてもらった。結果、「給与の高さ」(12.5%)や「仕事の内容」(40.6%)よりも、「働きやすさ」(46.9%)を重視している学生が最多となった。