健美家は11月21日、「丸ノ内線沿線駅別マンション投資利回りの平均」の調査結果を発表した。同調査は、2016年11月~2017年10月までに、同社運営の不動産情報サイト「健美家」に登録された新規物件5,379件を集計したもの。
全体の7割で利回りが低下
丸ノ内線沿線の物件登録があった25駅を利回りの高い順にランキングした結果、全体の約7割に当たる18駅で利回りが低下したことが判明。同線は、都心を繋ぐ利便性に加え、沿線には文教地域からオフィス街、繁華街、住宅街まである。同社は「一人暮らしからファミリー層までターゲットの広い沿線のため、投資対象としても注目が高い」と分析している。
ランキング1位は「赤坂見附駅」(利回り7.24%)。以下、2位「新高円寺駅」(同6.74%)、3位「中野坂上駅」(同6.45%)、4位「中野新橋駅」(同6.42%)、5位「方南町駅」(同6.40%)と続き、全体では14駅が6%台、7駅が5%台、3駅が4%台となった。同社によると、専有面積と徒歩分数に大きな差はないといい、平均築年数の古い物件の駅が比較的上位に入る結果となった。
上位駅のうち注目は5位の「方南町駅」。東京メトロの中期経営計画「東京メトロプラン2018」によると、同駅のホーム延伸による池袋方面からの6両編成列車直通運行が2019年度に実施予定という。健美家は「実現すれば、中野坂上で乗り換えることなく、主要駅のある本線に直通する。しかも始発駅となれば、周辺物件への利回りや価格へどのように影響するか注目される」としている。