日が短くなり、街にはイルミネーションが輝く時期となりましたね。そろそろ街も気持ちも年末モードに入りつつあるのではないかと思います。我が家は早々に子供のリクエストに応えるべく、クリスマスケーキの注文をしました。

年末は1年の中でもお金の出入りが激しい時期です。この時期にしっかりと自分なりにお金を使うかそれとも見送るかの判断をしっかりしていかないと、気付けば年明け早々金欠になってしまうことも。また、買うタイミングを間違えると、高くつくものもあります。今回は、年末の出費の傾向と対策をご紹介します。

年末に買うべきもの&買ってはいけないもの(画像はイメージ)

食品

クリスマスを過ぎた頃から市場がお休みになるので、生鮮食品の値段が上昇傾向になります。年末年始を自宅で過ごす場合は、大根やカブ、白菜、春菊、小松菜といった旬の冬野菜にプラスして、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもの基本野菜をストックしておきましょう。また、冷凍ができて、年末年始にも使える肉や魚介類、きのこ類は安いときに買って小分け冷凍がおすすめです。

クリスマスが終わると、スーパーのレイアウトは一夜にして新年モードに移行します。おせち食材が並びますが、柄入りのかまぼこは価格も高めです。柄なしで安いもので良いなら、クリスマス前に購入しておくのも手です。

日用品

年末の大掃除にかけて、住居用洗剤などがセールになります。このセールは上手に使いたいものです。ただし、ふだん使わないような洗剤ではなくいつも使う定番の洗剤が安くなっているときのみ購入しましょう。

ティッシュといった紙類は少し多めにストックしておいてもいいかもしれません。年末の休暇になると日頃の疲れか風邪をひいてしまう場合があり、薬局、病院がお休みでも何とか乗り切れるだけのティッシュと風邪薬のストックがあれば良いでしょう。あまりにも辛いようであれば、無理せず休日診療を受けましょう。

衣料品

冬物のバーゲンが開催されていますが、年末よりも年明け以降の方が割り引き率は高くなります。待てるなら、2月初旬頃が店頭セールの底値付近となりますので、その頃に定番で質の良い冬服を購入するのがおすすめです。ただし、人気のアイテムは売り切れてしまうことがありますので、本当に欲しいものなら在庫があるうちに購入しましょう。

初売りの福袋は、中身が見えて欲しいアイテムがあれば購入しても良いかも知れません。しかし、中身が見える福袋の場合は、アウトレット商品同様にそれ専用に作られていることも多いので、お得度としてはそれほど高くありません。

中身が見えない福袋の場合は、売れ残りの詰め合わせであることもあるので、注意した方が無難です。

家電製品

ボーナスで家電の購入を考えている方も多いかと思います。歳末売り尽くしセールなど消費を刺激するチラシが入りますが、壊れてしまって今すぐ必要な家電以外は、2月まで資金をストックしておくことをおすすめします。その理由はいくつかありますが、2月は1年で一番消費が落ち込む月と言われています(寒い、1カ月の日数が少ない、年末年始にお金を使い過ぎて消費をする気になれないなど)。

それに加えて、決算を控えているので在庫を減らすために、ひとつでも多く売りたいと考えていますので、値引き交渉にも応じてくれる可能性が高くなります。新生活を迎える人は2月にまとめて家電を買ってまとめて値引き交渉すると良いでしょう。

おもちゃ

クリスマスには欠かせない子供へのプレゼントはおもちゃを指定されることが多いかと思います。人気の商品は、クリスマス間際になると在庫が品薄状態になり、正規の価格よりも高いプレミア価格で購入することになることも。早めにリサーチをして、商品によっては、在庫を確保しておくことをおすすめします。

クリスマス限定品

日本国内でもクリスマスには消費が盛り上がります。その理由としてはクリスマス限定の商品が登場し、そのプレミア感を味わいたいという人がいるからなのかも知れません。とはいえ、それは本当に必要なものかどうかをよく考えましょう。

クリスマス限定コスメは、必要なアイテムで残りも少ないならまだしも、付属のポーチがかわいいから、限定の柄だから…といった理由で購入するのはおすすめしません。まずは、持っているアイテムをチェックして必要なら購入するといった冷静さを持つことも大切です。

飲み会

忘年会などで飲み会の回数が増えるのもこの時期です。回数が増えれば、それだけ出費もかさみます。基本は1次会のみの参加で、公共機関で帰宅できる時間に退散できるように携帯のアラームをセットしておきましょう。

また、ひとつの方法としてある一定数以上のグルーブでの宴会予約の場合は幹事1名分が無料になるサービスを実施しているお店もあるのでこの際、幹事を買って出るのもいいでしょう。その際は事前に会費を集めておくと、当日のドタキャンにも対応できます。

年末年始はついお金を使い過ぎてしまいがちですが、本当に必要かどうかを考える、お得になる制度を利用するといった工夫次第で年明けにお財布に残る金額が大きく変わってくるでしょう。

※画像は本文とは関係ありません。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。