2017年に入ってから、ソニー、パナソニック、東芝など各社がこぞって有機ELテレビを発売し、今年は「有機EL元年」といわれています。そこで、ヨドバシカメラ各店舗の中でも大型テレビの品ぞろえが幅広い、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba(以下、ヨドバシAkiba)で有機ELテレビの人気製品を教えてもらいました。

月に50台以上の大画面有機ELテレビが売れている

「月によりますが、大体50台~100台売れていますよ」と話すのは、ヨドバシAkibaのマイホーム商品・TVチームの本間俊一郎さんです。JR秋葉原駅前のヨドバシAkibaは、ヨドバシカメラの中でも売り場面積が広く、国内外から多くのお客が訪れる旗艦店です。ちなみに、某国の大使館の方が大使公邸用のテレビを買いに来たこともあるそうです。

ヨドバシAkibaの有機ELテレビ販売台数は、ヨドバシカメラ各店舗の中でもトップクラス

画質重視のお客が増えている

本間さんがいうには、いま使っているテレビよりさらに大きな画面、そして良い画質のものを購入するお客がほとんど。

「テレビ全体では、4K対応モデルのシェアが50%以上となっています。中でも特に画質にこだわるお客さまに人気なのが、有機ELテレビです。キレイな画質のテレビに『映画館でいるようだ』という表現があると思いますが、有機ELテレビに関しては『まるで撮影現場にいるようだ!』とお客さまから声が上がるほどです。特に、黒など濃い色の表現の違いを感じる方が多いですね」(本間さん)。

映画好きやゲーム好きに高い支持

有機ELテレビの魅力は「画質の美しさ」といわれていますが、購入者はどういうコンテンツを楽しんでいるのでしょうか。

「有機ELテレビは、明るさと暗さの対比が優れており(編注:簡単にいうとコントラスト)、映る対象の輪郭がはっきりします。また、画素そのものが発光するので、速い動きに強いですよ。そのため、映画やゲームがお好きな方を中心に、有機ELテレビが選ばれています」(本間さん)。

2018年から4K8Kの実用放送が開始されるなど、高画質で配信される映像が増えてきます。そのため、今後の放送への期待感から有機ELを選ぶ人もいるそうです。

本間さんはヨドバシAkibaで約9年、テレビ売り場の担当をしているそうです

所有する満足感を味わえる有機ELテレビ

実際に有機ELテレビを見る分かるのですが、その薄さに驚きます。LGのOLED65W7Pを店頭で見ていた初老の男性客はよほど驚いたのか、取材中の筆者に「いやー薄いね、これ。こんなに薄いのにテレビ映るの!?」と話しかけてくるほどでした。

テレビは家庭のリビングの中で、いわば一番存在感がある家電。デザインにこだわる人が多く、薄型の有機ELはインテリア性を重視する方にも人気だといいます。

「有機ELテレビは、液晶のようにバックライトを使用せず、自発光型のパネルを採用しているので、画面周囲のベゼルを薄くできます。液晶テレビとほぼ同じ横幅で、見えている画面の大きさは1サイズ上がります。画質が美しく、画面が大きく、さらに薄型でデザインも良いということで、有機ELテレビは所有する喜びを味わえる家電です!」(本間さん)。

有機ELテレビを買うなら壁掛け!ということで、店頭では壁掛けに関する提案されていました