内閣府はこのほど、「治安に関する世論調査」の結果を発表した。調査期間は2017年9月14日~24日、有効回答は18歳以上の日本国勢保有者1,765人。

「日本は治安がいい」、過去最多の8割超

現在の日本が、治安がよく、安全で安心して暮らせる国だと思うか尋ねたところ、80.2%が「そう思う(どちらかといえば含む)」と回答。2012年の前回調査と比べて20.5ポイント増加し、2004年の調査開始以降で最多を更新した。一方、「そう思わない(どちらかといえば含む)」は同20.5ポイント減の18.9%となった。

自分や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所を聞くと、「インターネット空間」が同19.2ポイント増の61.1%と過去最高を記録し、初の首位。以下、「繁華街」が54.3%、「路上」が47.6%、「電車、バス、飛行機などの乗り物の中」が34.6%と続いた。

不安を感じる場所(出典:内閣府Webサイト)

被害に遭うかもしれないと不安になる犯罪は、「インターネットを利用した犯罪」が同18.4ポイント増の60.7%。「振り込め詐欺や悪質商法などの詐欺」が同6.8ポイント増の50.2%と、共に過去最多を更新。次いで「空き巣などの住宅などに侵入して物を盗む犯罪」が50.1%となった。

警察に力を入れて取り締まってほしい犯罪は、「ネットを利用した犯罪」が51.2%、「殺人、強盗などの凶悪犯罪」が51.1%で、ほぼ同率となった。