ダイハツ工業は16日、同社とマレーシアとの自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥア(セランゴール州)が、国民車「マイヴィ」をフルモデルチェンジして11月16日に発売したと発表した。
プロドゥアはマレーシア第2の国民車メーカーとして、小型車を中心にラインナップを充実させており、今回の「マイヴィ」のフルモデルチェンジは、同社の「アジア」「ベザ」に続くプロドゥア構造改革第3弾の商品となる。
マレーシアでの車の使われ方、ユーザーの志向、ニーズを汲み取った現地最適モデルとして、ダイハツが日本の軽自動車・小型車開発で培ってきたノウハウをベースに現地主体で開発。さらに今回は、日本国内で好評となっている衝突回避支援システム「スマートアシスト」(現地名称「アドバンスドセーフティアシスト」)を初めてグローバル展開している。
今回の改良では、従来よりも全長・全幅を広げることで、ロー&ワイドなスタイリッシュデザインと、従来車を上回る室内や荷室の広さを両立。プラットフォームは、日本の軽や小型車で培ったノウハウを生かし開発した従来車のプラットフォームをベースとしながら、マレーシア市場のニーズに合わせた改良を加え、高速巡航を重視する現地ニーズに合った操縦安定性の向上を実現した。
また、現地ニーズを反映したマレーシア人好みのデザインを実現するため、スタイリングとアッパーボディ開発をプロドゥアが担当。エンジンはアセアン向け次世代エンジンである「1NR-VE(1.3L)」と「2NR-VE(1.5L)」のラインナップとして、全グレードで同国のエコカー政策であるEEV(Energy Efficient Vehicle)政策に適合する高い燃費性能としている。