全国のイオンシネマ(74サイト)で子どもの映画館デビューを応援する「はじめての映画館キャンペーン」が10月28日から11月10日まで実施された。

『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』

対象となったのは、『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』。10月28日に公開され、週末興行ランキング観客動員数で1位を獲得した(10月28日・29日興行通信社調べ)。2004年2月のテレビ放送開始から続く「プリキュア」シリーズは、現在放送中の「キラキラ☆プリキュアアラモード」で通算14作品目となり、子どもたちの根強い人気を集めている。

イベントの実施にあたり、2016年の「子どもの映画館デビューに関するアンケート調査」(マーシュ調べ)が参考になったという。1都3県600人(子どもを持つ20~40代の既婚男女)を対象におこなれた同アンケートでは、169人が「子どもを映画館に連れて映画を鑑賞したことがない」と回答。子どもの映画館デビューをためらう理由としては(複数選択可)、「じっと座っていられないから」が32%、「静かにできないから」が29%、「泣き出したら困るから」が24.3%、「周りの人に気を使うから」が23.1%など、保護者の不安が浮き彫りになる結果となった。

イオンシネマの同イベントでは、明るい照明や抑えた音量のほか、通常の入場者プレゼントに加えて「認定証」を贈呈するサービスも。参加した親子からは、「子どもが途中で飽きてしまったり、ぐずってしまっても、この企画なら周りも子ども連ればかりなので、そこまで気にならないのが嬉しかったです。あやしながら、最後まで観ることができました」「真っ暗にならないので、子どもが怖がることなく最後まで楽しんで観ることができました。親も子どもが楽しんでいる表情をみられるのでいいですね」など好評の声が寄せられている。

プリキュアがピンチの時に応援するアイテムとして、入場者特典となっている「ミラクルライト」。このライトの灯りと子どもたちの声援によって劇中のプリキュアたちに奇跡が起こる演出は、映画4作目の『映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』から開始されて子どもたちの人気を博し、毎年作品にちなんだデザインが施されている。このように、同シリーズは観客参加型上映とも相性抜群。今後も子どもの映画館デビューを後押しする上映イベントも続けていくという。

近年、応援上映など観客参加型と共に、幼い子を持つ親向けの上映イベントも全国的に広がりを見せている。長野県は、子育てを支える家庭や地域の大切さをアピールするため、11月19日を「いい育児の日」と制定。その一環として、県内6つの映画館では来週にかけて「明るい照明」「抑えめな音量」「上映中の授乳や離乳食の持ち込み可」など、気兼ねなく映画を楽しめる環境が用意される。

また、TOHOシネマズでも「赤ちゃん連れでも映画を楽しみたい」という親向けの上映イベント「ママズクラブシアター」を実施中。今月は、『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』(11月19日 静岡・ららぽーと磐田)、『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(11月30日 東京・西新井/11月30日 埼玉・ららぽーと富士見)ほか数作品が対象となっている。