本田技研工業(ホンダ)は16日、上級ミニバン「オデッセイ」のマイナーモデルチェンジについて発表した。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備するとともに、デザインや装備、使い勝手などを向上させ、11月17日に発売する。
「Honda SENSING」はミリ波レーダー・単眼カメラによる車両前方の状況認識と、ブレーキ、ステアリングの制御技術が協調し、安心・快適な運転や事故回避を支援する先進の安全運転支援システム。今回は「Honda SENSING」の全8機能「衝突軽減ブレーキ / 誤発進抑制機能 / アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC) / 車線維持支援システム(LKAS) / 先行車発進お知らせ機能 / 歩行者事故低減ステアリング / 路外逸脱抑制機能 / 標識認識機能」をガソリンモデル・ハイブリッドモデルともに全タイプ標準装備とした。
ハイブリッドモデルでは「アダプティブ・クルーズ・コントロール」に渋滞追従機能を追加。前走車がいない場合は設定した車速を自動で維持し、前走車がいる場合は自動で加減速して適切な車間距離を保つように支援し、高速道路などでの運転負荷軽減を図る。
エクステリアデザインでは、フロントのバンパーとグリルのデザインを変更して力強い印象のフロントマスクに仕上げたほか、LEDフォグライトを標準装備し、全タイプのエクステリアデザインを統一した。アルミホイールは新規デザインとし、ボディカラーは新たに「コバルトブルー・パール」「プラチナホワイト・パール」を採用して、全7色のラインアップを設定している。
インテリアでは、「オデッセイ」の特徴のひとつである2列目プレミアムクレードルシートに大型ヘッドレスト、足もとにはスマートフォンやペットボトルなどが収納可能な小物入れを採用し、さらにリラックスできる空間を演出した。純正ナビゲーション「Gathers(ギャザズ)」は9インチナビゲーションに対応し、ナビ装着用スペシャルパッケージと組み合わせることでより使いやすくなっている。
「オデッセイ」の価格は、ガソリンモデルが298万~365万3,600円、ハイブリッドモデルが375万~415万円(ともに税込)。福祉車両のサイドリフトアップシート車は322万円、助手席リフトアップシート車は322万~341万円となる(福祉車両は非課税)。