帝国データバンクは11月13日、平均借入金利動向調査の結果を発表した。調査は、企業財務データベース「COSMOS1」(81万社収録)を用いて、都道府県別の平均借入金利を算出し、時系列での推移を集計・分析した。なお、平均借入金利動向に関する調査は、今回が初めて。

「平均借入金利(2016年度)ランキング」

2016年度の全国の平均借入金利は1.43%。前年度から0.10ptの減となり、すべての都道府県で低下している。過去10年の推移を見ると、2007年度(2.21%)をピークにその後は一貫して低下を続けており、2016年度まで9年連続の低下となった。

都道府県別に見ると、最も平均金利が低かったのは「香川県」の1.20%(前年度比-0.13pt)で、全国平均(1.43%)と比べて0.23pt低い水準となった。以下、「愛知県」(1.22%)、「和歌山県」(1.25%)、「奈良県」(1.25%)、「岐阜県」(1.30%)と続いた。

一方、最も高い平均金利となったのは「秋田県」で1.87%。そのほか、「山形県」(1.73%)や「岩手県」(1.73%)など、東北地方で高い傾向が見られた。