なんとなくおしゃれなイメージがあり、かつ部屋の面積も有効に使えるロフトベッド。ところが一人暮らしを始める際に憧れて買ったものの、実際に使ってみると「思っていたより……イマイチ」といった声もちらほら。今回はそんなロフトベッドのメリット・デメリット、そして上手な使い方についてインテリアスタイリストの窪田俊さんに伺いました。
「ロフトベッド」のメリット・デメリットについて教えてください
「第一のメリットは、ベッドを持ち上げて下の空間を使えるようにしたことで、部屋の面積を有効活用できる点でしょう。例えば収納が少ない部屋の場合、ロフトベッドの下をカーテンなどで目隠しすればクローゼットとして使えます。またデスク付きロフトベッドの場合、デスクの大きさはベッドの大きさに合わせるため、大きなデスクになります。これは勉強する学生さんや作業をする人にとっては、かなりありがたいでしょう。六畳一間の部屋に普通のベッドを置くと、とてもそんな大きなデスクは入りません。
第二のメリットはベッドが高い位置に来ることで、部屋の掃除がしやすくなることです。普通のベッドを置くと、どうしてもその下はあまり掃除をしなくなりますから。
デメリットは天井に近い位置にベッドがあるため、夏は暑いということです。部屋の熱は天井付近にこもるので、これはどうしようもありません。逆に冬は部屋の温かい空気が天井にたまるので、夏ほど過ごしにくいことはないでしょう。
その他のデメリットとしては、やはり梯子の登り降りが大変ということ。それから圧迫感です。これは寝ている時もそうですが、背の高い家具があることで、部屋全体にも圧迫感を感じてしまいます」
より一層メリットを活かすアイデア、デメリットを解消する方法はありますか?
「ロフトベッドで部屋にゆとりができますから、普通のベッドがあったら置けないような『ソファ』や『ダイニングテーブル』を置くのもいいでしょう。またロフトベッドの下の空間には密室的な狭さ・閉塞感があるのを逆に活かして、秘密基地っぽくキャンバス地の屋内用テントを張るのも面白いです。
デメリットの解消については、そもそもロフトベッドである以上しかたがない面もあるのですが……『標準より背の低い製品』を選ぶことでデメリットを軽減できます。例えば『圧迫感』は少なくなりますし、夏の暑さも熱がこもる天井から遠い分、軽減できるでしょう」
他にも窪田さんがおすすめするアイデアとしては、ロフトベッドの下は天井の照明が届きにくく薄暗いことから、間接照明を置くとムードがよくなるとのこと。ぜひ、ロフトベッドを検討する際にこの記事を参考にしてみてくださいね。
《取材協力》
窪田 俊 さん
インテリアスタイリスト/コーディネーター。Sisusta代表。
個人住宅やシェアハウス、モデルルームのインテリアコーディネート・スタイリングから雑誌・広告・カタログ等のインテリアスタイリング、TV番組でのインテリアコーディネート等を中心に活動中。
Sisusta 公式サイトhttp://www.sisusta-interiorstyling.com/
窪田さん Instagram @sisustakubotashun