俳優の三浦春馬がまさかの"童貞"役に挑んでいるテレビ朝日系ドラマ『オトナ高校』(毎週土曜23:05~)。11日に放送された第4話で、三浦演じる英人は、1泊2日の「合宿研修」に参加し、根拠のないポジティブな勘違いっぷりが存分に発揮された。

そんな中、クライマックスの急展開に、衝撃を受けた視聴者からは次々に反響が。テレビ朝日の貴島彩理プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、第4話を"復習"する。

三浦春馬(左)と黒木メイサ=『オトナ高校』11日放送の第4話より(テレビ朝日提供)

童貞を脱したら即卒業という「オトナ高校」に強制入学させられた、東大卒のエリート童貞(通称・チェリート)の英人。前回、18年ぶりに再会した幼なじみ・中山遥香(松井玲奈)とついに両思いになったが、「(英人は)百人斬りの遊び人だ」というウソ八百の警告メールが遥香に送りつけられ、すべてぶち壊しに。ネット上で「犯人は誰!?」と予測ツイートが飛び交ったが、英人は「犯人は自分と遥香の関係に嫉妬した女だ!」と根拠のない結論に至り、"勘違い名探偵"が動き出した。

そんな中、オトナ高校では、いつまで経っても卒業できない生徒たちの意識を向上させるため、1泊2日の合宿研修旅行を敢行。ラブホテルに連れていかれてスタンプカードを配られる、とんでもない合宿だ…と思いきや、学園ドラマ主題歌を熱唱したり、キャンプ場でカレーを作ったりと、意外にも"青春"のような一幕も繰り広げられた。

撮影現場の様子は、「本当に合宿に来たようで和気あいあい」(貴島P)。キャンプ場では「焼き芋をしたことがない」という三浦さんへのサプライズで焼き芋大会も行われ、ホクホクの焼き芋をほおばるキャストたちの姿も見られた。

ところで、自分を陥れた犯人捜しをしていたつもりが、いつのまにやらスペアこと真希(黒木メイサ)の好感度を上げることに必死になっている英人は、合宿でも失敗を連発。「蛾が怖い」とうっかり抱き着いてきた真希に、優しい声音で「そうか、蛾に感謝しなきゃな」「蛾のおかげで僕らの距離が縮まった」と、まるで"僕らいい雰囲気だよね"ばりの口調で謎のセリフを語りかけ、「バカなのあんた」とキレられてしまう。

この"蛾のシーン"は、現場のスタッフも爆笑。「三浦春馬さんの真剣すぎるセリフの言い回しはもちろんのこと、とにかく、黒木メイサさんのキレっぷりが気持ちよすぎて大好評でした」(貴島P)といい、その"キレ演技"のすばらしさに、三浦も監督も大喜び。貴島Pは「『もっとキレるところが見たいな』とドキドキして、今後の脚本にもつい反映してしまいそう…?」と示唆した。

クライマックスは、サショーこと権田(高橋克実)が「俺は…EDなんだから!」と告白した上、ヤルデンテこと川本カルロス有(夕輝壽太)は「俺が好きなのは、チェリート君なんだよ」と暴露。英人の恋を妨害したことも明らかとなり、オトナたちの恋愛相関図が混迷を極める事態となった。

放送後のSNSでの反応を見ると、この急展開に「いろんな謎が解決していくwww」「三角関係が四角関係に」「展開がぶっとんでる」「衝撃告白続きで開いた口がふさがらない」といったコメントが。さらに、第4話全体の"攻めた"展開に「やばい、神回!!!」「1~3話も面白かったけど4話の面白さは尋常じゃない。伏線がいくつもあって、それぞれの登場人物ごとに山場があって、息もつかせぬジェットコースター展開!」「これもう最後にどうなるのか全然わからない。笑」と興奮の声があがった。

また、三浦の"表情芸"に対しても、「世界で100人の美男子に選ばれる人なのに顔! めっちゃ面白いからやめて!笑」「さわやかに紙コップ走って持ってくるときの気持ち悪さw」と反応が続々。貴島Pは「三浦さんの百面相は、現場でも日々進化しており、いつも『そんなパターンも持ってらっしゃったんですか!』と驚くことが多いです」と言い、「スタッフも笑いをこらえるのに必死ですが、その表情作りの裏には、彼の真剣なプランニングや弛まぬ努力があることもひしひし感じていて、あらためて三浦春馬さんという俳優さんは、すごい方だなと思っています」と感心した。

第4話のラストでは、自称"王子"を名乗る現職総理大臣の息子・岩清水叶(城田優)が新入生として登場。次回の第5話(18日)は、岩清水が、教師を追い出し、授業をボイコットし、ついには学級崩壊に…という展開が予告されている。『オトナ高校』ファンで、毎回リアルタイムツイートを行っているゴールデンボンバーの歌広場淳は「最後の1分くらいに出てきた王子のおかげですべてを塗り替えられてしまった」と、その衝撃を物語っていた。

その第5話で英人は、好意を寄せるスペアとさくら先生(松井愛莉)が岩清水にアプローチしはじめるのを見て、勝手にライバル視。ヤルデンテや彼に恋するヒミコ(山田真歩)は、それぞれ真剣告白を決意する。

18日放送の第5話より