アイカ工業はこのほど、「トイレの快適利用に関する意識調査」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月31日~11月2日、20歳~69歳の男女800人を対象にインターネットで実施したもの。
最も利用したことがある公共トイレについて尋ねたところ、最も多い回答は「商業施設(デパート、ショッピングセンター、スーパー)」(38.0%)だった。次いで「オフィス」(19.4%)、「コンビニ」(15.2%)となっている。性別・年代別に見ると、男性40代は、コンビニ利用の割合が多かった。
最も利用したくない公共トイレはどこか聞くと、「公園」(64.8%)が断トツに多く、次いで「駅・その他交通機関(空港や高速道路のサービスエリアなど)」(2.4%)、「病院」(2.1%)、「コンビニ」(1.3%)と続いた。「利用したくないトイレはない」という回答は全体で27.0%だった。
公共トイレで困ったことについて尋ねると、「不衛生だった」(65.3%)という回答が最も多かった。2位は「臭かった」(55.5%)、3位は「用をたす部分(ブース・小便器)が混んでいた」(48.1%)となっている。公園や役所・教育機関は「臭かった」、病院は「床や洗面カウンターが濡れていた」が多い。
公共トイレでチェックするポイントについて尋ねたところ、どの場所においても「不衛生ではないか」が最も多かった。商業施設では「混雑していないか」「荷物を置くスペースがあるか」「ベビーシートがあるか」の 回答割合が多い。
公共トイレが汚いときに何を思うかについて最も高いのは、「施設のイメージが下がる」(64.2%)という回答だった。次いで「今後はなるべくその施設を利用しない」(44.0%)、「我慢して別のトイレに行く」 (43.7%)、「利用者への配慮が無い」(36.8%)となっている。
女性年代別でみると、40代は「我慢して別のトイレに行く」「今後はなるべくその施設を利用しない」の割合が全体よりも高かった。
「LGBTの人のために配慮」「色覚障害の人のために配慮」された表示をトイレで見たことがあるか尋ねたところ、LGBTの表示は4.4% 、色覚障害の表示は4.8%が見たことがあると回答した。
男性トイレの完全個室化についてどう思うか聞くと、17.8%が「良いと思う」、24.0%が「まあ良いと思う」と回答し、賛成回答は4割を超えた。年代別でみると、20代は賛成解答(良いと思う・まあ良いと思うの合計)の割合が全体よりも高くなっている。
男性トイレ内への子ども用設備の要望について尋ねたところ、最も高い回答は、「特にない」(59.3%)だった。次いで「子ども用トイレ」(31.3%)、「子ども用洗面台」(24.3%)、「ベビーシート」(18.0%)と続いた。