カルビーは11月13日より、全国のコンビニを皮切りに、47都道府県の「地元ならではの味」を開発する「ラブ ジャパン」プロジェクト第二弾として、新たに19都道県の味のポテトチップスを各販売エリアにて展開する。一足先にその内容を紹介しよう。
ラブ ジャパン プロジェクトって?
カルビーのポテトチップスと言えば、これまでにも「九州しょうゆ」味や「北海道バターしょうゆ」味など地域の味も展開してきたが、今回のプロジェクトはちょっと違う。「ラブ ジャパン」プロジェクトは、「お菓子を通して地域で有名な産品や知る人ぞ知る味などを全国に紹介することで、地域の食文化の発展を支え、豊かな生活の形成に貢献する」として、実際に地元の人たちとのワークショップを重ねて商品を作り上げている。
ちなみに第一弾では、北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・富山県・愛知県・京都府・大阪府・岡山県・山口県・香川県・長崎県・宮崎県・佐賀県の味が発売された。
今回新たに発売するのは、北海道・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・石川県・岐阜県・三重県・滋賀県・兵庫県・鳥取県・広島県・徳島県・愛媛県・大分県・鹿児島県の19都道県の味で、想定価格は税込120円前後。どれも現地の人とワークショップを重ね、味・パッケージ・PRを考えたものとなる。
19都道県それぞれの味をご紹介
今回発売する19商品のうち、特に気になったものを紹介しよう。
東京都は、ご当地グルメ「もんじゃ焼き」味。休日の午後に家族で囲む鉄板の昔なつかしい味わいを再現した。「東京都の味」については、他にも「明日葉」や「江戸前味噌」なども候補に上がっていたそうだ。実際に食べてみると、ソースの香りもするのだが、それ以上に出汁のうまみがある。また、海鮮の風味とキャベツの甘みも楽しめた。
栃木県は、鮭の頭と、鬼おろしでおろした大根・にんじん等を酒粕で煮込んだ郷土料理「しもつかれ」の味を再現。実際に食べてみると、酒粕の匂いがしっかりとして、甘酒を飲んだときのような後味がした。この味については、栃木県出身の開発担当者の懇親の一作で、味の「再現性」評価でも満点を記録したそうだ。
滋賀県の味は、満場一致で決定したという地元の誇り「鮒ずし」の味を再現した。袋を開けるとすでに酸っぱい香りがする。食べてみると、発酵したような独特の酸味と魚の風味がした。「鮒ずし」を再現しつつも、ポテトチップスとしておいしく仕上げているため、「鮒ずし」が苦手な人でも、意外と食べられるかもしれない。
鳥取県は、多くの人がイメージするであろう「砂丘」とともに、2016年には「世界コーヒーサミット」を開催するなど鳥取が「コーヒー聖地」ということで、「砂丘をイメージした珈琲」味とした。鳥取砂丘の「砂」をイメージしたコーヒー味の粒をふりかけており、見た目にも楽しめる。実際に食べてみると、黒蜜の風味がして甘じょっぱい! ついつい食べ進めてしまう味だ。
三重県は、北西部の伊賀地方が伊賀流忍者で有名な地域ということから、かつて伊賀流忍者が携帯していたとされる干し肉と梅干しをアレンジして「伊賀の國忍者流 干し肉と梅」味に。食べた瞬間は、肉のような風味がするのだが、残る後味は梅という不思議さも楽しめる味だった。
北海道は、札幌市発祥とされている、ロールパンにツナマヨを詰めたちくわを挟み、マヨネーズをかけて焼いた調理パン「ちくわパン」の味わいを再現した。匂いをかいでみると、パンにマヨネーズをかけて焼いた調理パンのような匂い! 食べてみると、パンのような甘みを感じた後で、ふんわりとツナマヨの風味の優しい味だった。
その他にも、「金沢おでんカニ面味」(石川県)や「さんが焼き味」(千葉県)、「ぼっかけ味」(兵庫県)や「フィッシュカツ味」(徳島県)など、ユニークな味が勢ぞろいしている。
販売エリアについては、北海道の味は北海道限定、東北・関東・甲信越の味は東北・関東・甲信越地方限定、中部地方の味は中部限定、近畿地方の味は近畿地方限定、中四国地方の味は中四国地方限定、九州地方限定の味は九州・沖縄限定の販売となる。カルビー直営店やアンテナショップについては、基本的には全商品を揃える予定だが、商品はなくなり次第、随時販売終了となる。
販売は11月13日より全国のコンビニでスタートするが、27日からはほかの店舗でも展開する。また8日より、47都道府県ごとに参加可能な地元チップスのアイディア募集も開始した。地元の自慢の味を、応募してみてはいかがだろうか。