Amazon.co.jpが11月8日に正式な日本語対応を発表したクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」。スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズに対応しており、声で音楽再生やニュースの読み上げなど各種操作ができる。
同サービスにはパートナー企業が開発・提供する「スキル」と呼ばれるアプリのようなものがある。例えばJR東日本の運行情報やクックパッドのレシピ検索など、11月8日の時点で100以上のパートナーから250以上のスキルが発表されている。今回はその中からマネーに関するスキルを紹介しよう。
株価や外貨を音声で確認
三菱東京UFJフィナンシャル・グループからは、三菱東京UFJ銀行が残高照会や出入金明細サービスを提供。三菱UFJニコスは次回請求日・請求額照会、三菱UFJモルガン・スタンレーは国内投資信託基準価額照会、証券カブドットコム証券は「その日盛り上がりそうな銘柄ランキング」、じぶん銀行はAI外貨予測やスポーツくじBIGの販売情報など、グループ各社が自社サービスに応じたスキルを提供する。
日本経済新聞グループ QUICKのスキルは株価応答サービスだ。国内上場株式の現在値、前日比、国内株価指数(TOPIX)、市況ニュースなどマーケット情報をリアルタイムで確認できる。
FXや証券取引のマネーパートナーズは、ドル円など同社が取り扱う通貨ペア及び業務提携先提供の仮想通貨ペアのレートをリアルタイムに確認するスキル「マネパレート」を提供する。
これまでは動き続ける為替レートを確認するためにパソコンやスマホの画面を見続ける必要があったが、Amazon Echoに話しかけるだけでレートの確認が可能できるようになる。
自社アイドルグループの楽曲配信も
大手カード会社のクレディセゾンは、以前にマイナビニュースでも紹介した同社社員で構成されるグループ「東池袋52」の楽曲配信スキルを提供。
Amazon Echoに「アレクサ、フィフティツーをスタート」と話しかけるだけで、「東池袋52」のオリジナルソングを再生する。再生できる曲は「わたしセゾン」「なつセゾン」「あきセゾン」に加え、Amazon Echo限定の「わたしセゾン アコースティックVer.」を予定している。
上記のサービスはAmazon Echoの出荷開始より順次、提供を開始する。スピーカーの価格は「Echo Dot」が5,980円、「Echo」が1万1,980円、「Echo Plus」が1万7,980円(いずれも税込)。